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INTO THE VALLEY OF THE MOONKING (2009年)
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INTO THE VALLEY OF THE MOONKING
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解説 - INTO THE VALLEY OF THE MOONKING
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2010-06-08 22:32:00)

再結成以降の作品は、細々とながらもちゃんと国内盤が出ていたので今回も期待していたのだが、
結局リリースが見送られてしまった'09年発表の14thアルバム。イマジネーションをかき立てられる
アルバム・タイトルに、名匠ロドニー・マシューズが手掛けた美麗なアートワーク、それに何より、
英国のバンドならではの湿り気と、淡くファンタジックな色合いに包み込まれた重厚な叙情HRサウンドは
相変わらずハイクオリティな内容を誇っているだけに、何とも勿体ないの話じゃありませんか。
初期ドラマティック路線への回帰の姿勢も感じられた前作『PRINCESS ALICE AND THE BROKEN ARROW』に比べると、
本作は幾分シンプルでポップな作風ながら、暖かみに溢れた音色でよく歌うトニー・クラーキンのGと、
華やか且つ上品なマーク・スタンウェイのKey、そして英国屈指の実力派シンガー、ボブ・カトレイの
包容力豊かな歌声に彩られた、気品と風格に満ちた本編の素晴しさはやはり唯一無二。
取り分け、高揚感を煽られるポップ・ソング③や、ブルージーな味わいの導入部を経て、力強く劇的に
盛り上がっていく⑤、エモーショナルな歌声と、爪弾かれるアコギの旋律が胸に染み入る
バラード⑧といった楽曲は、MAGNUMというバンドにしか生み出し得ない絶品の名曲かと。



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