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DEATH OBSESSION (2009年)
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DEATH OBSESSION
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解説 - DEATH OBSESSION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-05-02 08:52:00)

2010年発表の2nd。
LEVIATHANやSARGEISTなど、カルトなリリースで注目を集めるMoribund Recordsより発売。

これ、タイプとしてはディプレッシブ/アヴァンギャルド・ブラックになるんでしょうか。独自のヴィジョンを追求するバンドの多いこのジャンルの中でも、頭一つ抜けた奇妙な音楽性だと思います。まず羽虫の羽音など、人間が作り出した音階ではない音を模しているとしか思えないような、気味の悪いメロディを、ノイズを引き摺りながら奏でていくリフだけでも、「グロ注意」のタグを付けたくなるレベルですが…

そこに絡んでいくのが、ロック調の妙に躍動感のあるドラムと、ノリの良さすら感じられる、よく動くベースというのがまたグロいんですよね。普通に鬱ブラック的なスローパートもあり、そういうパートでは「メロディが毒々しくて、ベースラインが催眠的なディプレッシブ・ブラック」として受け入れられなくもないですが…

これらの躍動感あるリズムが絡むパートは、もう「催眠的」「幻惑的」というレベルを軽く通り越して、「殺人/自殺念慮誘発的」という域まで達してます…というのは、言いすぎでしょうか。まあ、間違いなくある程度ブラックを聴きこんでいる人でも、聴いた事の無いような不条理でグロテスクな世界が待ち受けている、とは、最低でも言えると思う。

カナダ辺りの個性派ブラックを漁っている人にはかなりお勧めのアルバム。カルトな支持を受けるのも理解できる、非常に個性的な作品に仕上がってると思います。



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