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ICONOCLAST (2009年)
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ICONOCLAST
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解説 - ICONOCLAST
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-04-19 00:08:00)

2009年発表の2nd。
1stが95年発表だから…フルとしては14年もの間があったことになりますね。

メンバーがDROWING THE LIGHT、AUSTERE、NOX INFERI、WOODS OF DESOLATIONなど、豪州産ディプレッシブ/アトモスフェリック・ブラックの名手として知られるバンドにも在籍、ISOLATIONともレーベルメイトという事で、そのアンビエンス(雰囲気・空気感)醸成能力をシンフォニックな方面に向けても、きっと良いものが出来るだろうな…と思い購入しましたが…予想/期待通り応えてくれる作品でした。

キーボード主導の、アトモスフェリックな作風は、LIMBONIC ARTの1stに近い音ですね。こちらの方がギターがある程度前に出てはいますが、刻むにしろトレモロを弾くにしろ、それが不吉で不気味な波形を描いている感じで、キーの音色と溶け合い、更に邪悪な雰囲気を醸し出してます。この辺りは、リフの執拗な繰り返しで雰囲気を演出しなければならない、鬱ブラックの名手ならではのセンスかもしれません。キーボードも音色こそクラシカルな品性のある音ですが、メロディそのものはかなり邪悪。こんな邪悪な音に包まれながらブラストされても、全然疾走しているという感じがしないです。

ただひたすら、堕ちて行っているような雰囲気。そのブラストにしろ、枯れた味わいのあるヴォーカルにしろ、決してキーの醸し出す邪性を阻害するような一線を踏み越えない、やはり音に融けるようなミックスにしているのが上手いですよね。個人的な印象では、メジャー志向に染まらない、アングラな黎明期シンフォブラックに、鬱系やアンビエント系の感性を加えたような作風だと思う。曲の繋ぎのインストからしてシンフォ系よりも鬱系のバンドが使いそうな音色だし。

LIMBONIC ARTは煌びやかな2nd、メタルとしての質の高い5thよりも、邪悪さ最重視の1stこそ至高という方にお勧め。勿論、DROWING THE LIGHTを始めとした鬱系のバンドが好きで、シンフォ系も行けるという方にも推薦です。



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