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PORTAL OF SORROW (2010年)
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PORTAL OF SORROW
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解説 - PORTAL OF SORROW
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-04-15 20:34:00)

2010年発表の8th。
…今作を以って、XASTHURは活動を停止するらしいです。

近年では作風が鬱ブラックの王道を離れ、実験的な作風になりつつあったXASTHURですが、今作でその実験性が極まった感じがありますね。フォークに硫酸をぶっかけてドロドロにしたようなアコギを取り入れた曲、初期LIMBONIC ARTやVINTERRIKET並にキーボード中心のアトモスフェリックな曲、ベースの低音やギターノイズを強調し、神経症的な音像を作り出す曲、パーカッションを取り入れて疾走する曲…どの曲においても、暗黒な世界観を演出するために、何らかの実験をしている感じ。まさかXASTHURでメタリックなギターソロまで聴けるとは思いませんでした。今までと比べると、1曲1曲が短めなのも特徴。

ただ、曲によって暗黒世界の追求の手法は違うんですが、全体にフィーチャーされた女性ヴォーカルのせいもあり、今までより頽廃的・ゴシックホラー的な美しさ・儚さが強調された感じで、全体的に統一感のある仕上がりになってますね。メロディ自体も、どこか今までより情感に重きを置いている感じがしますし。まあ、どこをどう聴いても「暗黒」なこの作品を、「ホラー」というエンターテイメント的なものを引き合いに出して語るのは、少し適当でないという気もしますが…。

最早初期の鬱ブラック路線が好きな人よりも、暗黒プログレが好きな人の方が気に入りそうな作風になってます。しかし、これを聴くと、今作で活動停止というのは信じられませんね…まだまだ表現の方法が尽きてない感じしますもん。
ここまで暗黒音楽に没頭していたMaleficのことだし、また何らかの形でシーンに貢献してくれる気がします。簡単には抜けられなさそう(笑)。



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