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解説 - SKREKK LICH KUNSTLER
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-01-11 23:27:00)

2007年発表の2nd。09年にOSMOSEより1stと共に再発されました。
…OSMOSEは本当に良いバンドを獲得したんじゃないでしょうか。

ジャンル的には「アヴァンギャルドブラック」として認識されているようですが、私的にはシアトリカル(劇場的)な要素の強い鬱ブラック、という印象。ピアノ、ストリングス等によるクラシック的(もしくはホラー映画のサントラ的)なフレーズや、サンプリングなどをSE的に挿入し、楽曲のムードを更に高めていくスタイル。イントロの、子供の泣き声に楽しそうなメロディが被さるフレーズからして、思いっきり道徳にケンカ売ってる感じで素敵です(笑)。

しかし、ブラック根幹の部分はSEパートにもまして病んでいて、かつ前衛的。
どす黒い霧に包まれるような音響のギターリフと、聴いているだけで不幸になりそうな、這いずるキーボードが作り出す暗闇に、ヴォーカルが怨嗟と絶望の念を叫ぶ…という感じですが、このヴォーカルも恨みがましさが(SHININGの)Kvarforth並で素晴らしい。挿入されるノイズやメロディの方向性も、全てが病んだ方向に向かってます。

アングラ劇場的な、フリーキーな不気味さと、死を思わせるシリアスな恐怖感が同居した作品。鬱で邪悪な音なんですが、どこか深遠さとか芸術性とかも感じられるんですよね。BLUT AUS NORDの「MoRT」辺りの、前衛的でパラノイアックな音が好きな人は間違いなく気に入るかと。テンポの遅さとリフの音響的雰囲気から、ドゥームやドローンが好きな方にもお勧めです。



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