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TOWARD THE DEPTHS (2008年)
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TOWARD THE DEPTHS
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解説 - TOWARD THE DEPTHS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-04-29 06:47:00)

2008年発表の1st。
バンド名の「荒廃の森」、アルバムタイトルの「深淵に向かって」という言葉からは、聴いていると死にたくなるような音を予想してましたが…良い意味で裏切られました。

スローなテンポで物悲しいリフを奏でていく作風は、いわゆる「鬱ブラック」の範疇で語られる音だとは思いますが…メロディのエモーショナルさ・儚い哀愁にはALCESTなど、トレモロリフを中心に組み立てていく曲展開にはKRALLICEなど、シューゲイザー系のブラックに通じる要素も強いのが特徴ですね。ただ、こちらは闇の奥から響いてくるような、割れ気味のヴォーカルや、荒く厚いギターノイズに覆われた、枯れた雰囲気を漂わせる音質など、アングラなブラックならではのカルト性もまた高いのが、他の多くのシューゲイザー系ブラックとの違いでしょうか。

シューゲイザー寄りのブラックや鬱系ブラックが好きな方以外にも、「Rasluka Pt1/Pt2」「Geliebte des Regens」期のNARGAROTHのような、エモーショナルなメロディをミニマルに繰り返していく作風が好きな方にもお勧め。鬱系の中でも「哀愁」の特に強い好盤です。



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