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GRAND FEAST FOR VULTURES (2009年)
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GRAND FEAST FOR VULTURES
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解説 - GRAND FEAST FOR VULTURES
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2009-06-20 18:40:00)

人脈的には完全にブラック・メタル・バンドなのに、デビュー作『THRASH METAL』では、
タイトルに偽りなしのオールドスクールなスラッシュ・メタルを聴かせてくれた、ノルウェーは
オスロ出身の4人組BLOOD TSUNAMI(しかし、すげえバンド名だ)が'09年に発表した2ndアルバム。
ギャアギャア喧しく喚きまくるVo、鋭利に刻まれるGリフ、手数の多いタイトなDs、要所をドラマティックに彩るツインG、
そしてアレックス・ホーリーが手掛けたアートワークetc・・・と、基本的には前作の作風を順当に継承しつつも、
今回はヘヴィで荘厳なスロー/ミドル・チューン③⑦を収録する等、ややスピードダウン。徹頭徹尾スピーディに走りまくりな
スラッシュ・メタル然としたアグレッションが薄れてしまった事を残念に思う向きもあるだろうが、より無慈悲に、
よりドラマティックに磨き上げられた、エピカルな雰囲気漂う楽曲の質は間違いなく向上しており、
その最大の成果と言うべきが、12分以上に及ぶインスト大作ナンバーの⑥で、山あり谷ありの起伏に富んだ曲展開や、
ツインGが紡ぎ出す勇壮なメロディがIRON MAIDENを彷彿とさせるこの名曲は、間違いなく本編のハイライト。
その一方、従来の攻撃性を受け継ぐ①②⑤といった、カミソリの如き高速スラッシュ・ナンバーもちゃんと健在。
この殺伐としたスピード・チューンと、邪悪さ漂うスロー/ミドル・チューンの組み合わせを聴いていると、
丁度ヴァイキング・メタル路線へと接近し始めた(4th『BLOOD, FIRE AND DEATH』の)頃のBATHORYを思い出したりも。



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