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THE WOMB OF PRIMORDIAL NATURE (2008年)
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THE WOMB OF PRIMORDIAL NATURE
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解説 - THE WOMB OF PRIMORDIAL NATURE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-03-18 22:08:00)

2008年発表の2nd。

フォーク/トラッドから、笛や民族楽器による楽しげなメロディではなく、アコギやトレモロリフ、リードギターによる悲哀の篭もったメロディを抽出し、メタルと組み合わせたタイプのフォークメタル…という感じの音ですね。

アコースティックアルバムもリリースしているだけあって特にアコギメロは反則クラスで、聴いててリアルに胸が詰まったような感覚を覚える程素晴らしいです。メタリックな攻撃性よりも情景描写、温かみを重視したようなアナログ感のある音作り、ヴォーカルの擦れたがなり声、全編に漂うモノトーンの雰囲気など、ブラックメタル寄りのフォークメタルといえる作風だと思います。

個人的には、モノクロ映画で、主人公が馬車を雨の中、行き着く先に悲劇が待っているのを分かっていてもなお走らせてるシーンのような切迫した、悲壮感に満ちた情景が浮かんでくる音。インタビューによると、人間の内に潜む獣の部分がコンセプトの根底にあるようですが…感性の面でも、出音の面でもULVERの1stに共通するものが感じられるのは、そうしたコンセプトも関係しているのかもしれませんね。

最近流行のフォークメタルですが、ネットや雑誌でこのジャンルについて語られてるのを見ると、色々な派閥があるみたいですね。中には「フォークメタルは飲んだくれの快活なものではなく、もっとダークで、情緒に満ちたものであって欲しい」と考える人も多いようですが、そういう嗜好を持つ人には正にうってつけの音。他にも叙情性を演出するのに、8割の悲壮感に2割の希望を混ぜたような、儚く繊細なメロディはALCESTやKRALLICEなど、シューゲイザー的感性を持つブラックが好きな方にもお勧め出来ると思います。



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