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GIN (2009年)
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解説 - GIN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-03-11 17:41:00)

2009年発表の3rd。
3/17発売って聞いてたんですけど、普通に店頭に並んでたのでゲット。話題のレーベルから出てるのでなんとなく買ってしまいましたが、やはり個性的ですね。

ブラックを構成する要素の中で最も大きなものを挙げるとしたら、やはり「リズム」と「リフ」がまず第一に挙がりそうですが、この作品はその両方がかなり独特。一聴してまず耳を引くのが、トライバルな響きを持つドラミング。アルバムを通じて民族的なパーカッシブなフレーズが聴かれ、ツーバスを入れて疾走するパートでも妙なフックというか、引っかかりのあるフレーズを入れてくる感じ。
プリブラのミニマリズムとはまた別の手法で陶酔感を演出しているのかもしれません。

また、リフもブラック特有の平坦気味のものを基調としながら、サイケデリックなフレーズが仕込まれていてかなり毒々しい雰囲気。スモークを焚いたような、靄の掛かったノイジーさも毒性を更に強めてます。煙のような音に巻かれていたと思ったら、いつの間にかサイケなメロに篭絡されているようなリフ捌きは見事。ロック的な感触もありますが、それがサイケな方向に向けられている感じでメタリックさは希薄。

…この二つや、呪術的なアコギ、ノーマル声を取り入れている事もあり、総じて儀式めいた音になってますね。儀式のお香の煙が立ち込める風景と、宗教的恍惚による幻覚を行ったり来たりしてる感じ。ヴォーカルも凶悪なブラック的絶叫ながらハードコアを通ったような感触がある気がするし、普通のブラックよりはむしろMINSKのようなスラッジに近い聴き心地だと思う。

ブラックのパーツを使ってブラック的でない情景を演出する作風は、確かにレーベルメイトのKRALLICEやCAINAに共通するものがあるかもしれません。…どうでもいいことですが、CDケースの横側、バンド名が「COBLAT」になってるんですが…「コブラット」っていうバンド名もなんかありそうな気がするし(笑)、発売日の件もあって一瞬違うバンドの作品買っちゃったのかと思いました。



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