ただ、前作と比べると、キャッチーなコーラスパートを配した曲は多いものの、前作の1、2曲目ほどのキャッチーさを誇る曲はないかな、という印象。その代わり、先行シングルにもなった「My Skin Is Cold」の魔が外界に溢れ出してくるようなトレモロ、「Last Man Standing」の闇が忍び寄ってくるようなメロディなど、音から見える情景は更に濃くなっている感じ。SATYRICON史上最もダークなアルバムというのも強ち誇張ではないと思います。
唯一の不満はライナー以外なーんのうまみもない日本盤。 EP「My Skin Is Cold」丸ごとやリミックスを収録したコレクターズ・エディションを買えば良いんですけど、専門店じゃないと入荷しないと思うし、専門店でもいつ再入荷されるのか分からないしで待ちきれず日本盤買っちゃったんですが、ボーナストラック一曲も入ってないし…。せめて生ブラス入れた「Mother North」のライブバージョンくらい入れてくれてもなぁ…。