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LANDSCAPES OF DISEASE AND DECADENCE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-11-15 00:03:00)

2008年発表の1st。

THE LEGIONなど多くのバンドに在籍した人物による、エクストリームメタルとして普通にかっこいいドラミングに、真っ黒い軌跡を引き摺るような平坦リフや、ドロドロした溶解感に満ちたトレモロなど、メタルとしてのアンサンブルを補完する事よりも疫病的な情景を重視したようなギターフレーズが乗る、少しアヴァンギャルドな匂いのするブラックメタル。このバンドはOsmose所属ですが、NED系のバンド辺りのファンが好みそうな作風ですね。

ヴォーカルも中音域のがなりですが、グロテスクさを強く感じさせる声質で音楽性にぴったりな声だと思います。メタルとして質の高いリズムに異形な感性のリフという作風はユニークですが、面白い所と微妙な所が両方ある感じですね。どす黒い液体が煮え滾るようなトレモロや、魔王の鼓動を思わせる刻み、気持ち悪すぎるヴォーカルのアカペラ(デス声)など、タイトル通りの「疫病と頽廃の情景」を感じられるパートはかなり良いんですが、わざとブラストの勢いを殺すようなリフ捌きを載せるパートなどは、描きたい物は分かるけど少しダレる感も。と言っても、興味深く聴けるパートの方が断然多いし、良いアルバムだと思いますが。

そんな事よりも一番のマイナスは、11曲入りなのに曲名が9個しか載ってない事。途中に挿入されるアコギインストがタイトル無しなのかと思ったら、サイトによっては最初と最後がイントロとアウトロに当たると書いてある所もあるし、でも1曲目どう聴いてもイントロって雰囲気じゃないし…。手間かかったのに結局分からなかった…これだけで20点はマイナスですね(笑)。いや、点数とか別に付けてないですけど、気分的に(笑)。



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