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ZRCADLENí MELANCHOLIE (2007年)
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ZRCADLENí MELANCHOLIE
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解説 - ZRCADLENí MELANCHOLIE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-09-28 01:27:00)

2007年発表の4th。2曲入り約37分と大作主義の構成。
アームカットで血だらけの腕ジャケ、メンバーが精神病院のお世話になった事があるらしいという情報、裏ジャケに燦然と輝く「チェコからの自己破壊のエリート」とのキャッチコピーからも期待される通りの鬱ブラック。

まず驚いたのは出音の良さ。「デモ音質」という物があったとして、それを洗練したその先に辿り着きそうな音。コシのあるギター、抜けの良いドラム、耳に痛くない蠢くようなディストーションノイズと、全ての音のピースがあるべき場所に嵌まっているという感じ。それでいて響きはあくまでRAWかつ陰湿。良質なブラックを聴いた時って、バンドサウンドを聴いていることを忘れ、アーティストの表現する世界に没頭してしまう事があると思うんですが、この作品の音って凄く自然で、そういう感覚に陥りやすいんですよね。

当然曲そのものも素晴らしいです。
BURZUMの3rdからキーと疾走とアンビエントとマジで教会を燃やしたり人殺したりする気概を抜いて、引き篭もり的陰湿さに特化したような作風。特に陰鬱なメロディが前面に出ている訳ではない箇所でも、音の作りが上手いのでジメジメした陰湿さが漂ってるんですよね。時折出てくる少し明るめのメロディも、アパシー状態の鬱病患者が自殺が出来る程度に元気になったとか、葛藤の末に死に希望を見出したとか、ネガティブな解釈しか出来ません(笑)。

鬱ブラックにつきものの発狂ヴォーカルも当然完備。SILENCERが狂って涎流しながら叫んでいる感じなら、こっちは少し低めで、真っ暗な部屋で頭抱えながら叫んでる感じ。明け方には部屋も体もボロボロで、手首に幾つもの躊躇い傷作って虚脱状態で寝転んでそう(笑)。歌詞は一応書いてありますが…殆ど「ウアァァアア!」とか叫んでるだけです。多分歌詞書いてきたは良いけど、いざスタジオ入ったら鬱でどうでもよくなってしまったんじゃないでしょうか(笑)。

…数ある鬱ブラックの中でも指折りの名盤だと思います。個人的にはXASTHURやSTRIBORGよりも好きです。いいバンドなのに、解散しちゃったのかな…



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