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少女娼婦
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解説 - 少女娼婦
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-09-16 18:05:00)

2008年発表の2nd。
唱歌などを高品質な歌謡メタルにカヴァーした「みんなのめたる」などで知られるメタルバンド
「快楽音楽堂」のいわま氏のプロジェクトということで興味を持ったんですが、聴いてみて驚きました。
ジャズやフォーク、プログレなどを取り入れつつも、HR/HM寄りの演奏に和風の歌謡的メロディや語りなどを
乗せた、犬神サーカス団(特に初期~中期)にも通じるアングラ感溢れる演劇的ロックを展開してます。
エンターテイメント性こそ劣るかもしれないものの、徹底して病んだ世界観は、少なくとも
メジャーデビュー後の犬神よりはアングライズムに溢れているように思います。
ストリングス風のキーボードを多用しているのも特徴で、その儚くも耽美的な音色によって、
虐待されて継母や父親を殺す妄想をする少女や、指輪を薬指と一緒に切り離してしまう女など、
サイコ気味な歌詞世界を恐いだけでなく、そうした人物が持つ深い哀しみのようなものまで
伝えるものにしている辺り、センスは抜群だと思います。
また、ヴォーカルの表現力もかなりのもの。
犬神同様、歌唱だけでなく演技や語りもこなすタイプで、声質自体は甘めなものの狂気や
情緒不安定さの表現では犬神に勝るとも劣りません。特に2曲目のハードコアとか歌って
欲しくなるようなヤケクソ気味の歌唱や、3曲目の目の焦点が合っていないような歌い方が
素晴らしい。時折出てくる、いわま氏の男性ヴォーカルも、「鬼哭転生」の頃の(陰陽座の)
瞬火さんのような味があって好き。…っていうかいわま氏はもっと歌って欲しいです。
最近の犬神サーカス団や陰陽座は初期のアングライズムを失っていてけしからん!!という人に
特にお勧めのアルバム。歌メロ自体は結構愛想が良いですし、値段も高くないし聴いておいて損は無いですよ。



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