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葬月エクレシア (2008年)
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葬月エクレシア
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解説 - 葬月エクレシア
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-09-07 22:17:00)

2008年発表のフルレンス。
「偽典セクサリス」「覚醒ノエシス」に続くコンセプトアルバム。
このアーティストの作風を語るのに、必ずと言っていいほど多く引き合いに出されるのが
SOUND HORZIONですが、様々な音楽的要素を消化してスケールの大きい世界観を打ち出すSHに対し、
少女病はメタリック/シンフォニックに疾走する曲を中心にアルバムを構成していくのが大きな
特徴になっていますね。なにせアルバムの1曲目から5曲目まで全て疾走曲で固めてるほどですし(笑)。
SHがケルトやロシア民謡など、エスニックなメロディを多用する傾向があるのに対し、こっちは
日本の歌謡曲/アニメソングっぽいメロディが多いのも大きな違いだと思います。その中で
しっかりバリエーションが付けられてる上に扇情度もかなり高いので、疾走曲が続いても
ダレないし、スローな曲でもしっかり聴かせられるクオリティの高さがありますね。
また、生の弦楽カルテットを使ったアレンジも大きな聴き所の一つでしょう。
ストリングスの音が身を切るような切なさ、寒々しさを演出していて、雰囲気の濃い音に
なっているように思います。
ただ、不満な点も二つほど…。プロを雇ったりして台詞に力を入れるのは良いんですが、
ヴォリュームが大きすぎて音響的に聴きづらい感じがするのはちょっと…。
歯擦音の耳に刺さる感じが少し鬱陶しい。あとコンセプト、リスナーの解釈に委ねられる部分の
多いSHと違い、明確な結末があるのは良いんですけど、余りにも退廃的・悲劇的な部分が多く、
個人的にはちょっとあざとさを感じてしまいます。「こういう病んでて悲しい話が好きなんだろ?」
って言われてる感じ。確かにそうなんだけど、ここまであからさまだと少し鼻に付くかも。
とはいっても、クサメロを纏った疾走にはその欠点を帳消しにして熨斗付けて返すくらいの
魅力があると思うし、質も高いと思うし、こういうゴス寄りファンタジー好きならお勧めです。



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