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DESTINY (1988年)
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DESTINY
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解説 - DESTINY
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. MK-OVERDRIVE ★★ (2008-08-27 00:47:00)

1989年。当時弱冠19歳の天才・ジーン・マルチェロ率いる4ピースの1stにして、恐らく唯一のアルバム。そのジーンは、ザック・ワイルドと競ってオジーのG.の座を逃した経歴の持ち主です。プロデュースは父親でTHE GOOD RATSの生え抜きメンバーでもあったペピ・マルチェロ(2013年他界)。リードVo.もジーンが兼任していますが、声質がS.ペリーに似ているためか、楽曲の傾向も含めてJOURNEYの全盛期を思わせます。当然G.は弾きまくり。さすがオールマイティな天才の所為、曲のクオリティには非の打ち所がありません。多分に現在のメロディックメタルに通じる点もあるのでは。正真正銘の隠れ名盤であります。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2015-08-31 22:58:23)

GOOD RATSのメンバーで、FIONAのアルバム等をプロデュースしていたペピ・マルチェロを父に持つミュージシャン・・・というよりも、OZZY OZBOURNEのギタリストの座を、ザック・ワイルドと最後まで争った人物として記憶されるジーン・マルチェロ(Vo、G)率いるバンドが、'89年に残した唯一作。
早熟の天才G奏者なる前評判に、購入当時は何となく「力の限り弾き倒すSHRAPNEL系パワー・メタル」を期待していのですが、実際のところ、彼のギター・ヒーロー然とした華を感じさせるGプレイは確かに楽曲内を縦横無尽に駆け巡ってはいるものの、その演奏スタイルは押しと引きを十分に心得たもの(そもそもテクだけが売りのギタリストをオジーが欲する筈もなく)。サウンド自体、自らが担当する伸びやかな歌声の活かされた溌剌と弾む喉越し爽快なメロディアスHR路線で、このテクニカルな奏者と、キャッチーなメロディ&美麗なハーモニーに彩られたポップな音楽性とのギャップは、嘗てのJOSHUAを思い出させるモノがあるようなないような・・・。
メタル脳を患う身としてはSHRAPNEL路線でも一向に構わなかったのですが、しかし本作もこれはこれで十分オツな味わい。中でも、目立ってハード且つドラマティックなアルバム表題曲③と、発表当時MTVでも話題を呼んだバラード④の2曲は、ジーン・マルチェロの「書いてよし」「歌って良し」「弾いて良し」な優良物件ぶりを知らしめるに十分なアルバムのハイライト。彼自身がVoとGを兼任することで、どちらか一方が過度に自己主張し過ぎることなく、バランスが取られている点も好印象を残します。
かように素晴らしい作品を残したにも関わらず、その後の彼のキャリアがパッとしなかったのが不思議と言えば不思議。現在は父親と一緒にGOOD RATSをやってるのかな?




3. 失恋船長 ★★★ (2024-10-25 03:02:03)

ギタリストとしても、かなりの腕前だがシンガーとしてもイケる、二刀流ミュージシャン。ジーン・マルチェロ。玉石混交、群雄割拠をひしめくメタルシーンに燦然と登場してきたなぁと、個人的には思うほど、華やかなサウンドと本格派のハードサウンドを絶妙に織り交ぜ、実に聴かせてくれるサウンドを披露している。

耳馴染みの良さとエッジの効き方、流石はアメリカだなぁである。もっと売れて然るべきだし、コンスタントにアルバムのリリースをと思うのだが、セカンドアルバムのレコーディングを済ませるも世に出ることなく、消えてしまいます。


勿体ないですね。リリース時期がもう少し速ければメタルバブルにも乗れたのでしょうが、この本格派のハードテイストとキャッチーさが程よく溶けあい抜群の相乗効果を生み出している。軟弱ではないが聴きやすい、なにより各楽曲の中に盛り込まれるドラマ、無駄を排したアレンジながら味わい深い大人が聴いても恥ずかしくないメロディックメタルサウンドをやり切っている。この凄みに今もってグッと引き寄せられますね。

特筆すべきは③です。この一曲だけでも聴いて欲しい。そう思わずにはいられません。一発屋で終わるような作風と実力ではないのに、どうしてレコーディングした2枚目が長らくお蔵入することとなったのか、そのあたりの詳細が知りたいですね。
80年代後期にリリースされたメジャーアルバムとしては名盤の域に入る傑作だと思いますけどね。
華やかさギターサウンド。アクロバティックな新技のねじ込み魅了する、これぞ80年代ですよ。頭からケツまで楽しめる好盤ですよ。



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