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REAPING THE FALLEN...THE FIRST HARVEST
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REAPING THE FALLEN...THE FIRST HARVEST
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解説 - REAPING THE FALLEN...THE FIRST HARVEST
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2008-08-22 00:58:00)

おそらく95年発表の1st。
基本的には、CDをセットしてかけるだけで家のコンポやプレイヤーが暗黒の波動を
発生させる装置に早変わりしてしまうようなダークアンビエント/インダストリアルで、
ダークアンビエント寄りのブラックメタルやレーベルメイトのRAISON D'ETRE辺りが好きなら
ツボにはまりそうな、ひたすらに病んだ世界を演出してます。
こういう曲調で女性ヴォーカルの語りとかが入ると、異次元からの呼び声のようにも
聞こえますね…。特に恐いのはラストの曲、ただでさえ呪文っぽい声がサンプリングされて
根源的な恐怖を煽るのに、終わった後「アンコール」と称して同じ曲をもう一度繰り返す辺り、
意図が読めなくて更に恐い。
しかし最も恐いのは、フォークの弾き語りと呪術ドローンを足したような数曲かもしれません。
タナトフォビアといって、仕事や恋愛などの生活上は明るく振る舞っていても、心の奥底では
常にいつか訪れる死の事を考え、恐れるという病気がありますが、そうした病気の患者の心の
呟きや問いかけを音楽に具現化したらこんな感じなんじゃないでしょうか。
…フォーク要素をここまでダークに聞かせられるというのもある意味凄いと思います。
触りを聴いただけで、「ああ、病んでるなあ…」と思うくらい分かりやすく病んでいながら、
表層だけでなく底の底まで病みきっている感じの作品。表面的に「病んだ」作品にはうんざり
だという人でも納得できる事間違いなしの暗黒音楽です。
ちなみに、クレジットでは最後に家族への感謝が述べられてますが…もし自分に子供がいて、
こんなアルバムを作って、ああいうメッセージを書いたら遺言に聞こえると思う(笑)。
幸いな事に、この人たちはこれ以後も世の中に作品を送り出し続けているようですが。



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