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EXTINCT INSTINCT (1997年)
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EXTINCT INSTINCT
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解説 - EXTINCT INSTINCT
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1. cri0841 ★★ (2008-07-13 09:52:00)

1997年発表の3rd。1stで歌ってたダミアン・ウィルソンが復帰。
メタル度は若干後退し、プログレ度アップ。1曲目は70年代プログレ
を彷彿とさせる素晴らしさ。ダミアンの柔らかい声を生かし、様々なタイプの
曲をじっくりと聴かせる。何しろ曲が粒ぞろい。「Eat the Unicorn」
のグルーヴィーさとドラマ性の対比。「The whispering」のgo would
you go~なんて絶対歌っちゃうぞ。バラード「Forever」「Clear」
「Mansion」はそれぞれタイプは違うが、出色の出来。彼らの
ポテンシャルがようやく開花した、初期の名作ではないでしょうか。
ちなみに現在のライブではダミアンが復帰して、歌ってるそうです。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-12-01 01:20:44)

遅まきながらイギリスのベテラン・プログレッシブHMバンドTHRESHOLDに対する興味が再燃し、00年代以前に発表された彼らの初期のカタログを中古屋で見かける毎にコツコツと買い集めて早数年。彼らの作品は日本盤が出たり出なかったなのですが、’97年発表の早口言葉みたいなタイトルも印象的なこの3rdアルバムは、ファンダンゴから日本盤がちゃんとリリースされています。
前作1枚のみで脱退した2代目Voグリン・モーガンの後任として、初代フロントマン――これ以降も出たり入ったりすることとなる――ダミアン・ウィルソンの復帰という人事異動を経た本作なれど、内容の方は、重々しく刻まれるリフ&リズム、山あり谷ありの険しい道のりを越えた末に美しい絶景が目の前に広がっていくような、複雑にしてダイナミックに編まれた曲展開、その上で潤いに満ちた歌メロを拾っていくダミアンのVoと、デビュー作で提示した音楽性を順調にブラッシュアップさせた仕上がり。
小曲ながら胸を打つバラード④⑧⑪に垣間見えるメロディ・センスの冴えと、難解さや実験性よりもヘヴィ・メタリックなドラマ性、構築感を前面に押し出した楽曲構成を両軸に繰り広げられるTHRESHOLD流プログレ・メタル・サウンドの魅力は、緊張と緩和の波状攻撃で畳み掛ける⑥、そしてアルバムのクライマックスを妖しくもドラマティックに盛り上げる8分越えの大作ナンバー⑩に集約されているのではないでしょうか。
プロダクションのクオリティも向上していて、確かに初期の名作との評価に恥じぬ1枚です。



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