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解説 - NOIZ
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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2008-01-27 17:46:00)

卓越した歌唱力をもって、日本ロック史上、屈指の実力派ボーカリストの1人として、高い評価を得る人見元基が嘗て在籍していた、元カルメン・マキ&OZの春日文博(G)率いるハードロック・バンドNOIZが、'83年に発表した唯一の作品。
但し、VOW WOWやOZの如き、ドラマティックなブリティッシュ・ハードロック路線を期待すると、全曲日本語歌詞で歌われる、ソリッドなロックンロール・サウンドに肩透かしを食らう事になりかねないので注意が必要かと。
如何にも80年代的な屈託のなさが炸裂した歌詞は、今耳にするとかなりムズ痒い部分が多く、それを人見元基が持ち前のディストーション・ボイスを駆使して熱唱する様は、正直なところ、かなりこっ恥ずかしい。ただ、春日博文の爽やかでキャッチーなメロディを活かした曲作りの上手さは流石で、剛柔を兼ね備えたGの腕前も相変わらず冴えまくり。彼の盟友、川上茂幸の強烈にうねるベース・サウンドもOZ時代を彷彿とさせる迫力だし、そして何より、とても新人とは思えぬ貫禄の歌声を響かせる人見のVoは、既にこの時点で独自のスタイルを完成済み。特にこのアルバムには、Voが稚拙だとダサくて聴いてられないタイプのノリの楽曲が多く収録されているため、彼の本作における貢献度はデカイ。
尚、ラストを締める⑪において、一聴してそれと分かる特徴的な歌声で人見と掛け合いを繰り広げているのは、RCサクセション時代の忌野清志郎。また本作には、Keyとして厚見玲衣もゲスト参加していて、これが後のVOW WOW参加への切っ掛け(の1つ)となったことはファンにはよく知られた話。




2. 失恋船長 ★★★ (2021-11-20 18:11:09)

今となってはスーパーロックグループと呼べるバンドのフルアルバム。バンドの活動期間が短命の為に幻感も強まるのだが、カルメン・マキ&OZの春日、川上の二人に、プログレ系バンド、スペースサーカスのドラマー、小川宣一が火乃玉男を名乗り参加していたはずなのだが、この名うてミュージシャンを従えメインを張るのが人見元基というのが凄いです。彼の歌声は既に確立されたモノであり、情感たっぷりの伸びやかな歌声は、場違いと言えるほど個性をむき出しており、このシンプルロックと対峙している。
個人的にはVOWWOWのイメージが強すぎるために、この手の音楽で人見の唄を聴くのはどこかむず痒いのだが、聴きすすめるほどに違和感はなくなり、いつものように、のような曲もバンドの魅力を存分に感じさせるモノであり、NOIZというバンドの妙味を堪能できます。
このグループが売れたら人見はどうなっていたのかと考えるのもお楽しみの一つですが、やはり現在、彼がミュージシャン稼業から足を洗ったという事実に悲しい気分を味わいます。こういうスタイルでも構わないので再び、圧倒的な喉を披露してもらいたいですね。



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