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ENDLESS WAR (1988年)
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ENDLESS WAR
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解説 - ENDLESS WAR
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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2007-04-15 21:27:00)

アメリカはマサチューセッツ州出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'88年に発表した1stアルバム。
その本作、まず一聴して耳を奪われるのが、強烈な「揺れ」を伴った超音波の如きハイトーンを発するVoの歌唱。
SAVATAGEのジョン・オリヴァと比較されたりしていたようだが、それよりも個人的には、PAVLOV'S DOGの
デヴィッド・サーカンプ(Vo)に近い印象を受けた。あれを更にビルドアップしてマッチョにした感じ?
そんなVoによって歌われるのは、ハイテクニックに裏打ちされた、テクニカルでプログレッシブなスラッシュ・メタル。
勿論、①や⑦、⑪といった比較的ストレートに疾走する高速スラッシュ・ナンバーも多数収録されてはいるものの、
そういった楽曲よりも、このバンドの本質が表れているのは、仰々しく幕を開け、徐々にスピードを上げながら劇的に
盛り上がっていく③や、鬼のようにリフ/リズム・チェンジを繰り返す、複雑且つドラマチックな⑧といった楽曲ではないかと思う。
そして、本作を語る上では勿論の事、REALMを語る上でも避けて通れない重要な存在が、BEATLESの名曲のカヴァー⑥。
繊細で物悲しげなメロディに彩られた叙情的な小曲を、スピーディでアグレッシブなスラッシュ・バージョンとして
見事に再生させたこの名カヴァーの存在は、未だにスラッシャーの間では語り草であり、今でもREALMの話題になると
「あー、あの“ELEANOR RIGBY"のカヴァーを演ってた連中ね」となるぐらいのインパクトを備えていたのであった(?)。
但し、この曲のインパクトが余りに強烈過ぎた為、オリジナル曲の印象が完全に吹っ飛んでしまったのは、バンド的には良し悪し・・・。




2. cri0841 ★★★ (2012-07-16 18:29:23)

1988年発表の1st。新人とは思えないほど練り込まれたテクニカルスラッシュ!
bnr metalの年間トップ10アルバムにも入ってた程だから、スラッシュ・マニア
には有名な作品なのでしょう。ビートルズのカバーだけじゃなく、全体的に
センスが良いです。Voは超ハイトーンですが、上手くて安定してるので、聴き苦しく
無い。1988年くらいになると、変則スラッシュバンドが結構数多く活動してますが、
ライバルにも埋もれる事がない洗練された音楽性。ロードランナー所属なんですよね。
Annihilatorのデビュー前に、こんなバンドが存在してたのが意外でした。




3. 失恋船長 ★★★ (2021-01-26 21:54:58)

台頭するスラッシュシーンの中でもギラリと光るセンスと個性を持ち合わせていたバンドでした。洗練された印象も強く演奏力も高い、そして歌い込めるシンガーの存在が、他のバンドとの差別化を図り、飽和するシーンの中で際立った印象が強かった。ある意味、同時期のメガデスよりも知的なエッセンスが漂い、殺伐とした無機質なる殺戮マシーンの如き精巧成るプレイと溢れ出る有機的な人間力の融合、ダイナミックに刻まれるリフ、そしてバキバキと唸るベース、バンドサウンドを押し上げるクールなドラム、重厚なアンサンブルの元、ひねりの効いたアイデアをクリアーに聴かせることでバンドの個性と高いアビリティを誇示、その質の高いアイデアと構成に唸らされました。
メロディを追いかけてアグレッシブに唄い込めるシンガーの在り方が殺気立つスラッシュサウンドに深みをもたらしているのも見逃せませんね。
今聴いても古さを感じさせない隠れた一品。スラッシュマニアは勿論ですが、息を飲むようなスリルと緊張感、テクニカルなバンドが好きなマニアの耳を刺激するでしょう。スピード狂も大いに楽しめる懐の深さがイイのです。



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