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MASTER OF DISASTER
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解説 - MASTER OF DISASTER
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ガイアナ ★★ (2006-12-29 23:08:00)

BLACK KNIGHTという名前。竜に跨る骸骨剣士というジャケ。墓地をバックに剣を構えるメンバーフォト・・・。もう何から何までがメタルだ。
カナダ出身。85年に発表されたミニアルバムに未発表音源を足した作品。
OZZY・DIO・WARLORDらと同じ世界観だけど、あれらの様に個性は無い。
が、正統派様式美メタルとしては最高レベルの魅力を持っていると断言出来る!
最初は調子良くてだんだん尻すぼみという大抵のパターンに反し、質を落とさずむしろ曲が進むにつれてどんどん輝きを増していくのが凄い。
ダークで霧がかったこの怪しさは、今や失われたマイナーメタルだけが持ってるウルトラエクセレンス。
ぼや~・・・っとゴシック建築の尖がり屋根が目の前に広がっていくような素敵な感覚。
多分信じてもらえないだろうケド、収録曲の8割方は名曲と言えるし、マイナーどころを追いかけてる人にとっては、目頭が熱くなること請け合いだ。
私にとっては、MANILLA ROAD・CIRITH UNGOLと並んで路地裏メタルの恐ろしさを見せ付けられた瞬間だった。
ラスト、バンドのテーマソング「BLACK KNIGHT」は、悪魔城ドラキュラの真のエンディングテーマだ!!
推薦度:★★★★




2. メタラコP ★★ (2010-04-04 16:39:00)

このバンドは発見でしたね。疾走曲が無いのが気になるけど、いわゆる様式美メタルとしてのクオリティはA級のバンドと比べても遜色ないのではないでしょうか。
ジャケットの安っぽさ(白黒!)にはガッカリさせられますが、逆にこのイメージで音を聞くと「こんなに音も良くて、演奏も結構うまくて、曲もフックがあるのに、どうしてこんな扱いなんだろう」って疑問に思うはずです。
良いバンドだと思うので再評価されてほしいですね!!!



3. 火薬バカ一代 ★★★ (2012-01-27 06:56:11)

カナダはバンクーバー出身の5人組HMバンドが、'85年に500枚限定で自主製作/リリースしたデビューEP。
猛烈なダメダメ臭が漂って来るチープなアートワークに早くも心を折られそうになりますが、どっこい、重厚なイントロ部分だけでメタル者的にはテンションを上げざるを得ない勇猛なOPナンバー“WARLORD'S WRATH”で幕が上がり、スピーディでキャッチーな表題曲“MASTER OF DISASTER”で締め括られる本編は、ロブ・ハルフォード型の光沢を感じさせるハイトーンVo、正統派HM然としたドラマティックなフレーズを次々に紡ぎ出すツインG、そして重量感溢れるパワフルなリズム隊とが一体となった、とてもカナダのバンドとは思えぬヨーロピアン風味のダークネスと湿り気を帯びたパワー・メタル・サウンドが雄々しく展開されており、非常に高品質。
わずか5曲収録でも十分な満腹感を味わえてしまう栄養価の高さが魅力の本作には、当然のように駄曲は1つも見当たりませんが、中でもお薦めしておきたいのが4曲目に置かれたエピック・ソング“AARAIGATHOR(METAL ANTHEM)”の存在。
バンド自ら「メタル・アンセム」と言い切ってしまう臆面のなさも素敵なこの曲のみBがリードVoを担当しているのですが、エリック・アダムスが憑依したかの如き大仰で芝居がかった歌唱がダーク&厳粛にうねる曲調に見事にマッチしており、まるで『INTO GLORY RIDE』を発表した頃のMANOWARを思わせる、血沸き肉踊る壮大な名曲に仕上がっています。




4. 失恋船長 ★★★ (2013-01-21 10:15:50)

カナダ出身の正統派HM/HRバンドが、かつて1985年にリリースした5曲入りミニ・アルバム「Master Of Disaster」に7曲のボーナストラックを収録して2002年にCD化されてた作品を紹介します。詳しいバイオはわかりませんが、カナダ産とは思えない多様性に富んだヨーロピアンテイスト溢れるミステリアスかつダークなストロングスタイルを極めた剛直なまでのパワーメタルサウンドを披露、この手のサウンドは即効性は薄くとも、聞き込むほどに身体に刻まれるメタル魂を鼓舞する熱いエナジーが迸る勇猛なメロディが随所に盛り込まれ一見、正攻法故に地味に写るスタイルも、数多くの模倣を生かした独自性と継承性の二面を巧みにアピールしていき自らのアイデンティティを形成しているから面白い。自主製作で終わったEP限定500枚と大きなチャンスを得ることなくシーンに埋もれたわけですが、こうして改めて聞き返すと魅力的で劇画かかった大げさなマイナーサウンド等も轟かせ、スケールの大きさや演奏レベル的にも申し分ない本格的なスタイルを披露、日ハム・ダイエー・中日・巨人と渡り歩いた小柄ながらも強打者とも真っ向勝負を仕掛けた負けん気の強さが自慢の名投手、武田一浩あたりを想起させられる、真っ当なHM/HRを聴き胸をすくような気持ちにさせられます。武田のようなタイトルは得られませんでしたが、記憶に残る隠れた名盤ですね。再発CDも廃盤で手に入りづらいようですが、マニアならずとも聴いて欲しい一枚ですね。


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