'04年発表。反戦と変革を掲げたカヴァー集(お蔵入りしたトレントとの共作プロジェクトの曲、オリジナルもありますが)。 イラク戦争という時勢が時勢だけに、曲のアレンジはヘヴィ&ダークな色合いが強いです。特に「Imagine」は一番ズタズタ。しかしそれだけに、「What's Going On」「When The Levee Breaks」の美しさにははっとされられるし、最後の「Fiddle And The Drum」のアカペラには感動すら覚えます。 メイナードいわく、カヴァーにしたのは「一から曲を作っていたのでは(次の大統領選にも世界情勢にも)間に合わないから」でした。しかしながら結果は知っての通り、ブッシュ再選でイラク戦争の惨状は続く。それを受けて、メイナードは「僕らは負けた」と語りました。 確かにこの年、ブッシュに対抗したあらゆるロックは負けました。それでもこの作品と、メイナードの反逆には敬意を表します。