この曲を聴け!
The Dwelling -the Melody of Death Mask- (1996年)
MyPage

The Dwelling -the Melody of Death Mask-
モバイル向きページ 
解説 - The Dwelling -the Melody of Death Mask-
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 夢想家・I ★★★ (2012-04-10 22:50:20)

'96年発表作品、
邦題「怨吐宿音」
全1曲、59分のホラー・コンセプト・アルバムです。
と、こう書くと聴く前から敬遠されそうですが、ある意味これはSABBATというバンドの作曲能力の高さを最も体感出来る作品だと思います。
アトモスフェリック・ブラックでこういう作風に挑戦するバンドはよく見かけますが、SABBATの場合は一部アクセント的にピアノやKeyを用いたパートもありますが、基本はG,B,Vo,Dsによるヘヴィ・メタリックな演奏でそれを見事にやりきっていて、これはすごい事だと思います。
個人的には退屈に思えるパートは全く無く、始めから終わりまで楽しめます。
日本人のメタラーとして、このようなバンドがいる事はもっと誇りにしていいと思います。




2. 失恋船長 ★★★ (2023-08-31 09:07:38)

邦題なのか『怨吐宿音』ジャケに書かれた日本語、正直英語のタイトルと関係ない気がするのですが、とにかくあの4文字を見てから今作を聴いたから呪われるのではと思いますよね。チョットしたジャパニーズホラームービー的な禍々しいジャケ&タイトルにゾクリとさせられますが、出している音も実に禍々しくも美しい孤高のサバトサウンドを展開。

日本は勿論だが世界中のカルトマニアから敬愛と尊敬の念を持って敬われる日本が世界に誇るデス系バンド。その筋金入のサウンドは、なんていうの?アンビエントとかなんとかいうのような、キーボードを使い安易にキレイなパートを導入して陰影のハッキリしたコントラストを描き、正に戦隊モノの悪と正義の対比のような、メロデス系的手法はとらず、アイデアと音そのもので勝負を掛けているのがポイント。
テクニック的な面で圧倒するのでは無く、その構成力、ダークでサバスティカルなサウンドメイクと徹底した邪悪なる美意識、その闇夜に息づく静謐なる静のパートも盛り込みつつ、大半は瘴気にまみれた暗黒サウンドが全体を支配、いかがわしくも見たモノを誘う魔女の儀式、招かれた暗黒の世界は血塗られた儀式だけにさにあらず、深遠なる精神の世界へ聴き手を導き覗いてはいけない理の世界へと、深く落とし込んで行きます。

90年代にリリースされたとは思えない古めかしいサウンドメイク、その古典的なスタンスに根ざしたサウンドは、初期の頃から一貫したスタイルであり、ある意味、オリジネイターとしての威厳と言いますか?自分たちの音を持っているバンドの強みを誇示している。
従来はもっとダーティーな面も強いのだが、コンセプト的な側面から見ると、この世界観に違和感は全くない。
時代を超越したパワーが音に宿っている。圧倒されました。ようやり切りましたね。

たった一曲で構成されたアルバム。60分持ちます?そのアイデアと凄みに圧倒されますね。
この糞暑い夏に、心の底からひんやりとした気分を味わってはいかがでしょうか?どこか土着的な怨念を感じさせるのも日本のバンドならではの味わい、禍々さに中でひんやりとした手触りの美意識の高いパートに息を呑み、そして地獄の底から這い出る魑魅魍魎達が闊歩するヘヴィグルーブに戦慄、聴き手は魔の世界へと旅立ち命を削る危機と直面しながらも、殺戮の怨吐宿音へとのめり込んで行くでしょう。禍々しくも美しいサバトの世界。夏の風物詩にならんかね。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示