音楽性は前作同様におどろおどろしさを出しながらもポップ・フィーリング溢れる楽曲で期待を裏切らないセカンド・アルバム。 墓場でゾンビどもが集会でもやっていそうな雰囲気すら感じる「Bring It On」、イントロが映画『エクソシスト』を彷彿とさせる「Blood Red Sadman」はコーラスに生気がなく、まさに死人。(笑)しかもEnary(keyboards)の不気味なフレーズが効いてる!サビは非常にキャッチーで一緒に歌いたくなること必至。基本的に曲調はミドル・テンポが多いのだが、唯一「Wake The Snake」だけは他の曲と異なりアップ・テンポで駆け抜ける。やけにノリが良く、Amen のギターもシンプルなリフだけどカッコイイ!センスもあるしテクもある。80年代メタルに対する愛情をたっぷり注入した楽曲群は、リアルタイムで聴いていた者には懐かしく感じるだろうし、若いリスナーにも受け入れられるだけの完成度を誇っているのが彼らの強みでもある。派手なサウンドではないが、よくプロデュースされた作品。