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TURPITUDE (1993年)
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TURPITUDE
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解説 - TURPITUDE
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2019-07-26 01:30:39)

ハイミィ・ミークス(Vo)率いる独産パワー/スラッシュ・メタル・アクトのRISKが、4人編成となって'93年に発表した4thアルバムにしてラスト作。
ジェイムズ・ヘッドフィールドを意識している風に吼えるVoといい、陰鬱なメロディ、ダウン・チューニングの施されたGリフ、疾走感大幅減のリズムといい、90年代にHR/HMシーンを席巻したモダン・ヘヴィネス症候群の病状をもろに患った感じのサウンドが全編に亘って繰り広げられる問題作であり、同じヘヴィ路線でも前作『REBORN』(’92年)は、欧州HMならではの美意識が光るメロディとドラマティックに練られた曲展開が深みを醸し出していたのに対し、本作の場合、冗長な楽曲とダラダラ締まりに乏しい全体の構成から「適当に流行に寄せてみました」という体が感じられ、ファン評価はすこぶる低い。
斯くいう自分も、購入当時は「こんなん作るから解散する羽目になる」と蛇蝎の如く嫌っていたのですが、しかしPANTERAすらオールドスクールなメタルとして括られる現在、改めて本作を聴き直すと、RISK版ドゥーム・メタリックな①、重々しく加速する③、動き回るGリフが印象的な④…といった感じに、意外にも退屈せずに聴き終えることが出来てしまうのですから驚きですよ。特にハイミィの男らしい歌唱が、憂いを湛えた厳粛な曲調にマッチしたバラード⑤は「名曲」と評せるレベルに達しているのではないかと。
そんなわけで、嘗てクソミソに貶しまくっていたことバンドに対して謝罪したくなる1枚。とはいえまだRISKを聴いたことがないという方には本作以前の作品を迷うことなくお薦めさせて頂きますが…。しかしRISKは再結成しませんね。需要はあると思うのだけど。



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