まず、言っておこう。 このライヴアルバムは他のマシーンのライヴよりは音がかなり悪い。 厚い壁を一つ隔てた奥で演奏しているような感覚である。 しかし演奏は素晴らしい。 これで音が良ければそこそこの作品になっただろう。 重厚感のある「Slightly All The Time」~「Out-Bloody-Rageous」で始まり、お得意のメドレー「Mousetrap~Noisette~Backwards~Mousetrap(reprise)」に続くあたりはマシーンの面目躍如だ。後半の「Moon In June」でのワイアットの歌唱も魅力的。 マニア向けだとは思うが、マシーンの音源をある程度聴いてきた人には楽しめる作品だと思う。ただ、やはり音質の問題が好みを分けそうだ。