アメリカの正統派メタルバンド・BLACKLACE、84年発表の1stアルバム。 プロデューサーは、何とMANOWARのロス・ザ・ボス(!)。 MAIDENの「THE IDES OF MARCH」のようなド迫力のイントロ「MARCH OF THE BLACK WITCH」から、疾走ナンバー「CALL OF THE WILD」に繋がり、アルバムはもの凄いテンションで幕を開ける!! アメリカ出身ながら、LAメタルの持つ能天気さはなく、英国寄りの正統派メタルを展開しています。 ヴォーカルはマリアンという女性なのですが、これが素晴らしく良い!!HEARTのアン張りにパワフルで伸びやかな歌唱を聴かせてくれます。声質もそっくり!! ギターもなかなかセンスが良く、それに支えられたマリアンがホントにカッコイイ! 他の有名どころの女性Vo.バンドなんか問題にならないほど、遙かに好感度は高いです。 もしこれが今のバンドだったら、是非ライブに足を運んでみたい!そう思わせてくれるバンドですね。 正統派女性Vo.メタルバンドNO.1は君たちだ!!
アメリカはニューヨークにおいて、アンソニー(B)とカルロ(G)のフラグニート兄弟によって結成され、女性Voのマリアンを迎えて制作したデモテープ『ON THE ATTACK』を切っ掛けにMAUSOLEUM RECORDSとディールを結んだ4人組が、MANOWARのロス・ザ・ボスの手を借りてレコーディング作業を行い'84年に発表した1stアルバム。 イギリスが主戦場だったバンドだけに、テクニカルに弾きまくるGと、「日本の浜田麻里も凄いけど、アメリカのマリちゃんも負けてないなぁ」と思わされるマリアン嬢のタフなVoとが主役を張った攻撃的なサウンドからは、勇壮にしてメロディアスな名曲“RUNNER IN THE NIGHT”を筆頭にヨーロピアン・メタル勢&NWOBHMからの影響が色濃く滲む。(続く“DEVIL IN DISGUISE”はなぜかジャパメタ風に聴こえる?) さりとて叙情性や湿気っぽさは然程でもなく、それよりも寧ろ強く感じられるのは、NY出身バンドならではの硬質なストリート感覚で、特に、インスト序曲“MARCH OF THE BLACK WITCH”を切り裂いてスタートするOPナンバー“CALL OF THE WILD”は、THE RODS辺りに通じる爆発的な疾走感と、IRON MAIDENばりのドラマティックな曲展開とが組み合わされた、NY出身メタル・バンドの面目躍如!といった趣きの名曲。