歌姫アニー・ハズラムをヴォーカルに据え、メンバーを一新して1972年に発表した3rdアルバム。ヒプノシスの幻想的なジャケットも印象深い彼らの代表作です。 以前から見られたクラシック、フォーク、トラッドなサウンドを更に磨きをかけ、しかしより普遍的なメロディーをアレンジで盛り立てるようなアプローチが成されています。特にアニーの天使のような歌声はそれだけでも素晴らしいのに、バックのアレンジがこれまた最高だから作品として計り知れない魅力を持ったものになっていると思います。 個人的には「Sounds Of The Sea」「Kiev」「Rajah Kahn」が好き。でもやはり大傑作の次作と比べてしまうと見劣りする感はある。しかしあの名作への布石となっただけのことはある素晴らしい作品です。また、落流鳥という人の対訳が激素晴らしいです。この対訳を読んでいるだけで泣けます。