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1曲目のCRY OF THE NATUREがいかにもジャーマンメタルな感じでよかった。
この1曲のためにアルバムを買え!とまでは言えないが、B級のジャーマン好きなら聴いて損はしないかな。

ヴォーカルが元MANIA、というだけで、なにやら妖しい予感がする独産6人組パワーメタルバンドの、事実上唯一のスタジオアルバム(後に、若干内容を変更しての再発盤がリリースされているようだが)
確かにHELLOWEEN直系のスピードナンバーもいくつかあるのだが、そういう曲はせいぜい3曲。このバンドの本質はむしろ、"Dreamers Island"のようなミッドテンポのメロディックメタル曲にあると思う。また、DREAM THEATERからの影響を感じさせるプログレメタル要素も強く、時にそのまんまなフレーズ、展開が出てくるあたり、なんだか微笑ましくなってしまう。
ただ、演奏力、コンポーズ能力がイマイチのため、プログレメタルとしてもパワーメタルとしても非常に中途半端。酷な物言いかもしれないが、1枚で消えてしまったのも正直納得が行く。これでもう少しバンドに才覚があれば、それこそANGRAに続くパイオニアになれたのだろうが…。
しかし、ある種の先見の明があったことは確かで、それゆえに、再発盤もリリースされ、未だマニア間ではこのバンドの名前が語り継がれているのだと思う。必聴!!とは言わないが、それでも1993年にこういうバンドがいた、ということに興味がある人ならば、一聴の価値はあると思う。

あまりにもダサいジャケットに惹かれてしまい、気になったので購入しました。最初は意味不明のジャケットにとまどいましたが、聴いてみると思ったよりよかったです。決して聴いて損はしないんじゃないかと思います。

やっぱり、ジャケがダサいと思いますよね?。だから再発盤(1998年)はジャケが変わったんですね。デジタルリマスター&デモ音源が3曲追加されて曲順も変更されていました。

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