'70春発売のサントラです。この年秋にあの大作Atom Heart Motherがリリースされています。 "MORE"では『映画を観ないと理解はできない』とエラそうに書いたけれど、この"砂丘"は難解です(^^ゞ ストーリそのものはどうということはないのだけれど、Floydの曲との関連がイマひとつです。 サントラ版では Heat Beat, Pig Meat(オープニングテーマ)、Crumbling Land そしてユージンの改作であるCome in No.51, Your Time is Up(ラストシーン)の3曲しかFloydからはクレジットされていません。(涙 しかもこの後30年以上もメンバーを苦しめるあの忌まわしい定冠詞"The"がPink Floydの前についています。(苦笑 個人的にはアウトテイクであるRain in the Countryがお奨めです。ブートで聴くことができます。OneoneやFingal's Caveもアウトテイクであるにはあるのですが、サイケ色が濃く、70年という時代には少しあわないかもしれません。 余談になりますが、後のUs and Themの原形になるThe Viorent Sequence"暴力の情景"もこのセッションのアウトテイクのようです。映画のオープニングの学生運動のシーンからも『なるほど』とうなづけます。このナンバー(700211Liveなど)がすんなり受け入れられれば、きっと前述のFingal's Caveなども大丈夫でしょう(笑 私自身はこの時代のFloydが大好きなのですが、これからFloydを聴こうと思う人々に薦められるアルバムではないと考えています。ただ、ある程度知っている人であれば(そう。今これを読んでいるあなたのことです)Dark Side of the MoonやAtom Heart Motherがいきなりポンと世の中にでる訳などないとわかるはずです。そんな方々にぜひとも聴いて欲しい1枚です。 ちなみに私の友人は当時FMで流れたCome in No.51, Your Time is Upに感動してフロイドファンになったそうです(笑