1999年10月20日、ポニーキャニオンよりリリースされた5th Album。
前作『pure soul』から1年3か月ぶりのアルバムで、「BE WITH YOU」、「Winter,again」などの大ヒット曲を含む全12曲が収録され、うち7曲にタイアップがついた。全曲TAKUROが作詞・作曲を担当しており、全曲TAKUROが作詞・作曲のアルバムは、本作のみである。レコーディングは、1999年7月31日に開催された「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」の前後で行われた。
本作に関して、TAKUROは「『pure soul』では、いささかキレイなものばかり追い求めていた感があったが、次は、重い扉を開ける気持ちがあった。」。TERUは「『GLAY EXPO '99 SURVIVAL』は、“幕張のSURVIVALライブ”より“20万人ライブ”ってのが大きく騒がれてしまい、数字じゃなくて俺たちはライブハウスでもう一度やれるバンドでありたいんだ、GLAYの初期衝動をもう一度確認するようなアルバムにしたい」。HISASHIは、「今回のリアルさは、『pure soul』よりもうちょっとアンダーグラウンド的。」、「GLAYの本当にやりたいことを全く違う捉え方で見られるのも多かったし、皆の見えなかった所が相当あったから、音楽でGLAY本来の全表面を見せたかった」とそれぞれ語っている。
そのため、「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」以降に書き下ろされたアルバム曲の歌詞も、当初はもっとヘビーな作風に仕立てて、アルバムトータルとしてももっと重たい感じの作風にする予定だったと言う。しかし、「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」でファンの笑顔を見た影響により、歌詞をもう少し優しくしようとTAKUROが書き直し、結果的にはJIRO曰く「逆に随分ポップなアルバムになった」とのこと。TAKUROは本作をきっかけに、「ある種の少年期が『pure soul』だったなら、殺人事件、国の色んな紛争などの外の問題を自身の問題として感じるようになった」と語っている。
また、「サバイバル」、「BE WITH YOU」などのシングル曲がリテイクされたバージョンで収録されたが、これは「シングルを収めるからって、この1年の僕らはこんな感じに生きてましたって言う日記的なものにしたくなかったから」とTERUが語っており、HISASHIは「アルバムのトータルとか、今って空間を録音するって感じを出したかったから。」と語っている。
前作『pure soul』に次いでダブルミリオンを達成し、オリジナルアルバムの中では自身2番目の売り上げ235万枚を記録した。当時TAKUROも「90年代後半にしてGLAYの最高傑作」と発言している。
アルバムのケース、歌詞カードは暗闇で光る仕様になっており、初回特典にはリストバンドが封入。また、このアルバムはアナログ盤も制作された。
プロデュース:佐久間正英
チャート最高順位
週間1位(オリコン)
1999年11月度月間1位(オリコン)
1999年度年間8位(オリコン)
登場回数20回(オリコン)
オリコン歴代アルバムランキング50位