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SALISBURY (1971年)
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SALISBURY
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解説 - SALISBURY
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. richie.703 ★★ (2003-01-12 23:53:00)

Heepにとって2作目にあたる本作は、ともすれば次作のLook at Yourselfのプロローグ的意味合いで評価されがちである。それはタイトル曲のSalisbulyの実験的オーケストレーション等が次作に於けるJuly Morningの布石(実際のところはどーだったか?)として認知され、またアルバムセールスに平行し、Heepが世間的に認知されはじめる切っ掛けになったのも次作からなので、それはいたしかた無いのかも知れない。しかしこのアルバムの重要性、又意味合いは全く別の所にある。曲のクレジットに注目すると、アルバム全曲にHensleyの記載がある。オリジナルメンバーとしてファーストアルバムから係わっている以上前作Very eave very umbleに彼のクレジットが無いほうが不思議だが、ともあれHensleyはこの作品からHeepのメインライターとなるわけだ。中でもA面2曲目のThe Park、とA面ラストのLedy in Blackは初期のHeepを語る上で忘れてはならない作品と言える。The Parkのアレンジ、ボーカル、詩、メロディーの全てが調和された美しさ、Ledy in Black の音楽による情景描写の巧みさは、以降ラウドなバンドとして解釈されがちなHeepのもう一方の重要なバンドオリジナリティーの構成要素となってゆく。Hensleyが脱退してもうかなりの年月がたったHeepが、アンコール等でLedy in Blackを演奏していた放送を見た事が有る。この曲がどういう経緯でライブのレパートリーとなったのかはともかく、そのセンスの良さには敬意を表さざるをおえまい。



2. 杉本 剛 ★★ (2003-10-09 13:20:00)

71年2月発表のセカンド。前作がKEN HENSLEY加入前の作品によって構成されていたのに対し、本作よりKENが本格的に作曲に参加した事で、前作より繊細かつメロディアスになっている。現在でもライヴの重要なレパートリーとなっている名曲LADY IN BLACKを収録。また、1
6分を越える大作、SALISBURYは、オーケストラをバックに高音のコーラス、KENのキーボード、MICK BOXのギターもたっぷりとフィーチャーしたPREGRESSIVEな名曲に仕上がっている。
ドラマーは元BAKERLOOのKEITH BAKER。現在紙ジャケも発売されている。



3. アゴ 勇 ★★ (2003-10-14 18:12:00)

のっけから分厚いハモンドオルガンと美しいハーモニーのBird Of Preyで始まる。
一発でヤられる。
「何故ブリティッシュロックが好きなんだろう?」と考えてみた。
そうだ、アノ発音によるヴォーカルが好きなんだ、と思った。
明るい曲を演奏しても決して明るくなりきれない、湿っぽさと埃っぽさ。
英国の田園風景や古い街並みを想起させる叙情性・・・。
それらがこの作品で堪能できます。




4. やまねこ ★★ (2003-10-19 11:20:00)

ヒープの2作目。叙情性を帯びた曲が多く、HR度はやや低いが、
前作同様、黙殺されるには惜しい作品。
気味悪い高音vo.と重低音の効いた1曲目こそHRしているが、
優しいアコギ・バラード2、4では、前作では考えられない繊細な感じがある。
本作では、大作Salisburyが顔となっている。この曲では、オケも使用されている。
途中、退屈になる部分もあるが、随所に好メロディが散聴される。
本作では、HRとも、プログレとも範疇に入らないヒープ特有の
サウンドが顔みせるようになっている感じがする。




5. 柴が2匹(会社から) ★★ (2003-10-26 11:58:00)

ヒープもうちの中2の娘からするとHRでは数少ないイケテルバンドらしい・・・。
何がって聞くとコーラスが良いのだと言う。(アカペラ世代だからかな???)
このアルバムものっけからコーラスが凄い!!多分、賛否が分かれるところだけど
マグナムやクィーンが好きな方にははまっちゃうアルバムだと思います。




6. ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-09 21:36:00)

全曲すんばらしい名盤!!!。HEEPの作品の中でこれが一番好きです。ジャケットはよく分かりませんが・・・(笑)。
オープニングの「肉食鳥」からヘヴィですね。このうねりはこの時期のHRにしては異質だったんじゃないかと思います。そして僕がこのアルバムの中で一番好きな「公園」はとて~も静かな曲。バックで子供が遊んでいる声がします。
「黒衣の娘」もそのメランコリックな曲調がとても情緒に溢れていて、後のちょ~名曲「7月の朝」へ多大な影響を与えたと思います。
そして16分の大作のタイトル・トラックは息をつかせぬ展開で僕らを幻想の世界へ誘います。ちなみにソールズベリーというのはイングランド・ウィルトシャー州にあるソールズベリーという町の名前で、その北方にはソールズベリー平原があり、そこにはあの有名なストーンヘンジがあるそうです。
行ってみてぇ・・・。




7. 夢想家・I ★★★ (2005-04-04 23:03:00)

1stでは彼等自身どうやりたいのか分からずまだ手探り状態といった感じでしたが本作ではかなり方向性も固まってきて進歩の跡がうかがえます。
"Bird of Prey" での凶暴な音色から "The Park" のリリカルな美しさ等オルガンによるアレンジがより多彩になり楽曲の表情を豊かにしています、タイトル曲は時代性を感じさせる実験的な大作ナンバーですが出来はまずまず、といったところ。
全体的に翳りのあるタッチが特徴で個人的に非常に好みの音です。
ところで本作とJUDAS PRIESTの2nd 「運命の翼」 、QUEENの2nd 「クイーンⅡ」 はサウンドが共通する部分がありこの時代のブリティッシュ・ハードロックの雰囲気を良く表している作品だと思います。




8. Dr.Strangelove ★★ (2007-02-26 17:54:00)

前作から飛躍的に質が上がり、文句なしに名盤といえる出来になった。
この雰囲気、ほんと堪らん。




9. ふじまる ★★ (2007-04-06 23:38:00)

やんちゃな感じ(ダークだが)の前作に比べてお行儀良くなった印象を受ける。
曲順もヘヴィなものとソフトなものを交互にきっちり整備したという感じだ。
6曲全てメロディラインが綺麗で聴きやすく名曲揃いである。
ヘヴィなものは徹底してヘヴィに、ソフトなものはより優しく美しく作られメリハリがある。
ラストを飾るタイトル曲の壮大さは一聴の価値がある大作だ。できればボリュームUPして聴いていただきたいなあ。全身この曲の空間世界に浸れると思うので。



10. 1956 ★★ (2007-05-11 17:14:00)

もっと多くの人に聴いて欲しい、ヒープ初期の大傑作アルバムだ!!!
何故、このアルバムの評価が不当に低いのかが不思議でたまらない。
イントロの「Bird Of Prey」のハードさ、重厚さに始まって、「The Park」の不思議な哀愁、「Time To Live」でのデビッドの絶叫、「Lady In Black」は言うまでもなく多くの人が名曲と絶賛しているし、
「尼僧」のキャッチーでポップなメロディ・ライン、そしてタイトルチューンの壮大さ!!!
全ての曲が名曲で、文句の付けようが無い。



11. 火薬バカ一代 ★★ (2010-08-13 23:35:00)

サクセスへの野心やリスクを恐れない冒険心といった、新人バンドならではの「勢い」が
ヒシヒシと感じられる、'71年発表の2ndアルバム。
その象徴たるのが、アルバム・タイトルを冠され本編ラストに鎮座まします超大作ナンバー⑥で、
16分を越える長大なランニング・タイムにブラス・セクションの導入など、70年代ロッカーらしい実験精神が
存分に発揮された曲調は、正直なところ「URAIAH HEEPらしさ」は希薄な印象なのだが、
とは言えミック・ボックス入魂のGソロに、ケン・ヘンズレーの幽玄美溢るるKeyプレイ、
そして、重厚且つ劇的なリズムを叩き出すB&Dsら楽器陣が牽引するドラマティックな曲展開といい、
鳴り物を効果的に使用した壮大且つ勇壮なメロディといい、長尺を物ともしない内容が
聴き応え十分なのもまた確かで、この辺の楽曲構築術の冴えは流石URIAH HEEP。
本編にはこれ以外にも、「七色の声を持つ男」と言われたデヴィッド・バイロンのエキセントリックな
歌唱が緊迫感を生み出すOPナンバー①や、それとは真逆を行く温もりに満ちたバラード②といった
コンパクトに締まった名曲も同時収録。(フォーキーな④も良い曲ですねぇ)
次作での飛躍を大いに予感させるに十分な説得力を備えた1枚。




12. 失恋船長 ★★★ (2020-11-20 14:12:39)

ドラマーがナイジェル・オルセンからキース・ベイカーに変更。同じジャジーなタイプのロックドラマーだけに違和感はないがナイジェルの本気のドラミングが聴きたかった。
いきなり奇々怪々な歌声が飛び出す邦題『肉食鳥』がピッタリとハマるオープニングに驚く、この曲を聴き一気に黄金期にHEEPのイメージに近づくが、この曲のクレジットにケン・ヘンズレーの名前はない。しかし今作にはヘンズレーのクレジットが当然登場、②④⑤はケン・ヘンズレーのみの楽曲でし、他の2曲にも関与、彼のソングライティング力が要約、HEEPに反映されたという事なのだろうが、1stでもクレジットこそないが、ヘンズレーのアイデアは多分に採用されているはずなので、今作の出来栄えに驚きはない。
美しいコーラスワークが耳を惹く②、ヘヴィなブルースナンバー③のカッコよさたるや、今聴いても惚れ惚れするようなバイロンの歌い回しに、ヘヴィなオルガンとギターの絡み、ギターソロもカッコいい、その余韻に浸っている次に登場は、ケン・ヘンズレーの朴訥とした唄が映えるアコースティカルな一曲、何故、リードヴォーカルを差し置いて、自ら歌うのか理解できないが、いずれにしろケンは気持ちよさそうに唄っています。どう聴いてもバイロンが絡む後半がカッコいいのにね。次もケンが唄いテンションダウン、しかし超がつくドラマティック大作ナンバーの登場で、2曲続いたフラストレーションを一気に吹っ飛ばし大円団を迎えます。
ライブでは定番の④も個人的には箸休めソング、流れの中に、お楽しみでケンが唄うのはありだが、彼はインギー以上に自己主張の強い人間で活動を続ける中でバンドに不協和音を生み出す。しかし、その俺様のおかげで初期HEEPは個性を確立して成功を収めたのだから、仕方がないのですがね。
そんな俺様、ケン・ヘンズレーが顔を出し始めた2枚目、バンドが一体となり襲いかかる①と、大作⑥を聴くだけでも価値はあるでしょう。とくに⑥があるから次があるんだなぁと思えるほど、HEEP印全開である。



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