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捨て曲なしのサードアルバム。前作までのとばしまくりの2枚とは違いスピードを抑え気味の作風がとんでもなくクールだ。サウンドはワイルドに轟くというよりもむしろ次作につながるような生々しい印象を受ける。それでいてもテンションが下がることはないし、僕はあえて爆走ロケンローと形容したい。ニッケ・ロイヤルの才能の高さを改めて感じた。

ボバ・フェルトとロバート・ダルクビストが加入した後リリースされたアルバムです。
彼らの加入は徐々にではありますが、ヘラコプターズのサウンドを変革していった感じがします。
爆走ロックにピアノの音が入ることで、曲のイメージに柔らかさが加わりました。
それに加え、楽曲自体も「ALRIGHT ALREADY NOW」や「I ONLY GOT THE SHAKES」など単なる爆走ロックのみならず、「WELCOME TO HELL」、「5 VS 7」など、ブルースやブラック・ミュージックからの影響をうかがえるようなロックも持ち合わせる幅広い内容となっています。
今まで「ロックの渋味」というものがよくわかりませんでしたが、今作を聞いて渋味というのがわかった気がしました。
自分たちの音楽性にさらなる可能性を求めて新たな道を模索する彼らの音楽をぜひ聴いてもらいたいです。
特に日本のロックに食傷気味な人はこのアルバムを聴く事をオススメします。
絶対に聴く価値ありのこの一枚!

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