新譜「UNITY」と共に中古盤で購入したんですが、新譜はほったらかしでこっちばかり聴いてます。んー「BLACK IN MIND」に迫る高品質アルバムじゃないかと。こりゃ参った。 「BLACK IN MIND」を気に入って前2作(「THE MISSING LING」「TRAPPED!」)に遡って「んーイマイチかな・・・」と思っていたのですが、遡らずに後の作品を聴けばよかった、って感じです。そのうち他のも買い揃えようっと。
1曲目の「Under Control」は「Black In Mind」を彷彿とさせるので、似たような方向性かと思っていたら、実際結構コンセプトが違っていた。 「Black In Mind」のときにあった明るい曲が、このアルバムでは一貫してダークなイメージが守られている。 「Higher Than The Sky」、「Fading Hours」など悲しげなメロディを持つ楽曲が目立つ。
1996年発表の12th。 ジャーマンメタルの雄、RAGEの12th(RAGEと改名してから10枚目)。1984年のデビューから本作「END OF ALL DAYS」まで12年の月日が流れたのだが、年に一枚ペース。バンドのメインソングライターであるとともにマイクを握りながらもBaを兼任するピーヴィー・ワグナーの脅威の創作意欲には凄まじいものがあるが、そのペースの速さからは想像も出来ないほどに充実度の高い完成された楽曲が聴かれる。RAGE独特の毒々しさも全開で、パワフルでありながらも暗い雰囲気で聴き手を鬱にするような感じが個性を強めている。①や⑤に代表される疾走チューンも刺刺しさに溢れていて耳がちくちくと刺されるような何とも言えない感じが堪らない。他にも④や⑫は名曲と言って差し支えないほどの名リフが刻まれている。全ての曲に言えることだが、コンパクトにまとめられていながらも哀愁すら漂わせるドラマティックな曲展開にはそこらのバンドには絶対に真似できない美しさがある。他の作品にも決して劣ることのない名作。
自分はこの作品の音作りやダークな雰囲気がとても気に いっています。あと特に良いのがピーヴィーのVoでしょう。 とにかく格好良い☆アルバム中で一番好きなHIGHER THAN THE SKYは抜群にノれる名曲だよ。こういう曲があるから ヘビーメタルを聴いてきてよかったと思えるのかな。この 一曲だけでも買う意味あると思うよ。