'90発表の復活作。STYXとしてはライヴ盤CAUGHT IN THE ACT以来の作品。 T.Show→Glen Burtnikという重大なメンバー交代があった後の最初の作品。 当然のように不安視されたT.Showの不参加であったが、 Love Is The Ritualで全てを吹き飛ばすパワーと気迫に圧倒された方がいたに違いない。 T.Showがいないのを考える。その必要はなかったのだ!! そう思わせる位、本作はSTYXの凄まじい気概を感じずにいられなかったのを憶えている。 特に、1、3、6、9曲目のHR系の曲の重厚さは、過去の作品を凌駕する音のダイナニズムをもつ。 Show Me The Way、Carrie AnnのパワーバラードやLove At First Sightで聴かせる De Youngのメロディ.センスの良さも変わらない。 続々と溢れてくる好メロディに、久々に身を乗り出しながら、鳥肌をたてて聴いたものだ。 本作の魅力を私なりに解釈すると、相も変わらないメロディの良さ、 重厚なバッキングに施されて音のダイナニズムを感じるさせる音創り、 T.Showがいなく、また、7年振りのスタジオ録音にかけるメンバーの パワーと気迫があちらこちらから音で感じ取ることができる、といった部分と思う。 収録曲のいずれもが佳曲で、現地点でSTYXのアルバム中で私的No.1に推薦したいアルバムが本作である。
これはトミー抜きのスティクスでしたが、グレン・バートニックがその穴を埋めていましたね。いきなりLove Is The Ritualでガツンと来て、おお、カッコいいと思ったらいきなり、名バラードShow Me The Wayで来る、この落差にやられてしまいます。All In A Day's WorkやWorld Toniteなど、ちょっとらしくない曲もありますが、Carrie Ann以降の展開はまさにスティクスそのもの。全体的にいい曲が多いアルバムです。プログレ的な展開はありませんが、プログレ・ハードのアルバムとしては出来はいいです。