へヴィでダークで、メロディアス、そしてウリ仙人のギター泣きまくりとスコーピオンズの美味しいところ総取りである。それにしても暗い。ノリノリの「CATCH YOUR TRAIN」でさえ暗さを感じてしまう。ちなみに死にそうなほど落ち込んでいる人はラストの曲を聞いてはいけません。本当に死にたくなります。それとジャケットの少女を見て……(略)いけません。
76年発表の4thアルバム。邦題「狂熱の蠍団」。裸の少女、という超強烈なジャケットが凄い。 本作は初期SCORPIONSの傑作と言われてますが、個人的に初期作品の中では一番思い入れのない作品です。というのも、ウリの歌うヘンテコな2曲がとにかく本作の印象を悪くしているからです(笑) それ以外はいつも通り最高だと思います。1曲目「PICTURED LIFE」は、「FLY PEOPLE FLY」と並ぶ超名曲。ひたすらくら~い「YELLOW RAVEN」とか、疾走感溢れる「CATCH YOUR TRAIN」とか、ホントに良い曲ばっかり。やっぱり初期SCORPIONSは最高ですね。
PICTURED LIFEからCATCH YOUR TRAINにつながる流れがかっこいい。BACKSTAGE QUEENや、IN YOUR PARK, CRYING DAYSもかっこいい。でもウリのVIRGIN KILLERはあまり好きじゃない。名盤って言われてるけど、IN TRANCEやTAKEN BY FORCEのほうがよく聞いてる。
第2期スコーピオンズが送り出したジャーマンメタルの最高傑作。グループとしては通算4枚目。1977年発売。メンバーはリードギターにウルリッヒ・ジョン・ロートを据え徹頭徹尾ハードな音に終始しています。なかでもオープニングの「Pictured Life」のイントロのあまりの美しさに度肝を抜かれた人も多かったのでは。ウリのギターテクニックはこの時期にすでに完成期を迎え、クラウス・マイネのヴォーカルも冴えわたっていただけに、個人的にはバンドの最高傑作だと思います。表題曲のVirgin Killerでの鬼気迫るウリの暴力的なフレーズは、後世に語り次がれるほどの傑作。疾走あふれるCATCH YOUR TRAINもいい。ただし「ヘル・キャット」と「ポーラー・ナイト」ではウリがヴォーカルをとっていますが、これは微妙w