HI INFINITYと並ぶREOの代表作である。 とかくHI INFINITYがREOの中で強調されるがちだが、80年代のREOはGOOD TROUBLEの時期が最も充実していたと思う。その奮因気が本作には、よく伝わってくる。本作は、以外にもバラード系の曲が少なく、ミディアム・テンポ~アップ・テンポのメロディアス・ロックンロール系の曲が多い。また、Kevin Cronin、Gary Richirth、Bruce Hallの嗜好の違いが明確なコントラストを生みだしており、アルバムのバランスが取れていると思う。旧A、B面の3曲目に収められているBruceの2曲(Girl With The Golden Guns、Be-Bop Hop)は、Back On The Road Againと並ぶ佳曲である。Keep The Fire Burnin'、Sweet Time、The Keyは、いかにもKevinらしいメロディアスな曲に仕上がっている。Garyは、Take On The Runの流れを汲むI'll Follow You、アコギ・ナンバーのBack In The Road Again、ギター・リフの印象的なStainless Nightといった佳曲を収めている。とにかく非常にメロディアスなので、爽やかで清々しくなってくる。名作である。 尚、アルバムは全米7位最高位。シングルは、Keep The Fire Burnin'が7位、Sweet Timeが26位を記録している。
名曲の有無で言えば、Take It On The Runが収録されているHI INFIDELITYと、Can't Fight This Feelingが収録されているWHEELS ARE TURNIN'だと思います。 でも、曲が粒揃いなのはこのアルバムです。エレピのソロが印象的なI'll Follow YouやバラードのSweet Time、ハードなStillness Of The Nightなど、捨て曲がほぼないアルバムになっています。 「捨て曲が1曲もない」でなく「ほぼない」なのは、タイトル曲Good Troubleが、ちょっと弱いという印象なんですよ・・・・・