バンド名義でもめにもめた、EMARSON、LAKE&POWELLの最初で最後のアルバム。 EL&Pといえば、『展覧会の絵』が有名だが、このアルバムにも、ホルストの惑星より「火星」がとりあげられている。(RAINBOWの「EYES OF THE WORLD」のイントロね) しかし、アルバム全体では、本人達(特にキース・エマーソン)は否定するだろうが、この当時チャートをにぎわしたASIA、90125YESの影響が見え、かなりキャッチーになっている。(特に②④⑤)
ドラムが変わればこんなに変わるものか。 THE SCOREのイントロのスネア一発はそう考えさせる。 楽曲的には、昔とは異なるポップな楽曲が並ぶし、エマーソンの代名詞であったムーグもほとんど影を潜め、おとなしめなアンサンブル重視のプレイだが、所々に光るものはある。 LOVE BLINDのキーボードソロは見事。 でも、もしパーマーだったら....考えたくもないような駄作になっていただろう。 レイクの声がまだ美しいのも重要
時代背景的にも音楽的にもどうしてもASIAとかぶってしまいますが、まあASIAよりは多少マニアックかな。気持ちよく聴ける楽曲群に溢れています。Greensleevesの途中のフレーズから始まる「Touch And Go」には魅せられました。 もう一作やればなんて声もありますがEL&Pという亡霊を背負っている以上、ブレイクはしなかっただろうね。 まさに時代が作り出したという表現がぴったりな作品。