KING CRIMSONの記念すべきデビュー作にして最高傑作。 全5曲全てが傑作という稀有なアルバム。 メロトロンの洪水で、思わずメロトロンが欲しくなってしまいます(あったら邪魔です)。 このバンドはサックス/フルートのイアン・マクドナルドが実質的なリーダーだったと思う。 滅多に触れられないが、実はグレッグ・レイクのベースも凄かったりする。 有名なジャケはプログレに興味が無いヒトでも一度は見たことあるでしょう。 KING CRIMSONはこの1stでピークを迎えてしまったため、後はダラダラとウンコなアルバムを垂れ流すウンコバンドと化します。
20世紀が残した音楽史における遺産的最高傑作。 1969年に発売されイギリスでビートルズの『アビロード』を抜いて1位を獲得し、まさに世代交代を象徴するかのような偉業である。 また、このアルバムはロックを土台にジャズやクラシック、フォークなどの音楽的要素を見事に取り入れて融合させた結果により後に“Progressive Rock"という深遠で多様性溢れるジャンルを生ませ、確立し、後に出てくるバンドに多大な影響を与えたことは言うまでもない。 そして、1曲目の「21st Century Schizoid Man」から始まって、アルバムの最後を飾る「In The Court Of The Crimson King」までの約44分間を一瞬の隙もなく、聴く者をクリムゾンワールドに引きこむ。これほどまでに少しの欠陥も見当たらない完璧な完成度を誇り、今日まであらゆる世代に聴き継がれていることを考えればこのアルバムの歴史的、音楽的意義も全くもっともなことである。