1987年4月7日、EMI Recordsよりリリースされた7thアルバム。
アメリカではGeffen Records/Warner Bros. Records、日本ではSonyよりリリースされた。
前作『Slide It In』(1984年)から本作の間に、David Coverdaleが喉のポリープの手術を受けるというハプニングがあったが、Coverdale自身は「手術をして良かった」「喉にはこれまで以上の力がついた」と語っている。
「Crying in the Rain」と「Here I Go Again」は、アルバム『Saints & Sinners』(1982年)収録曲のセルフ・カヴァー。「Here I Go Again」には、後に正式メンバーとなるAdrian Vandenberg(元Vandenberg)が参加している。また、「Here I Go Again」は、アルバム・ヴァージョンとは別にシングル用のレディオ・ミックス・ヴァージョンも録音された。
アメリカ盤や日本盤で未収録だった「Looking for Love」と「You're Gonna Break My Heart Again」は、日本では独自企画のミニ・アルバム『1987ヴァージョン』に収録された。これら2曲は、コンピレーション・アルバム『Whitesnake's Greatest Hits』(1994年)にも収録されている。また、アメリカでは前作『Slide It In』と本作、そして次作『Slip of the Tongue』のアルバム3枚と上記未収録曲等を収録した2枚組の『Here I Go Again: The Whitesnake Collection』が2002年に発売された。
バンドは本作で初めて、全米Billboard 200でトップ10入りを果たし、最高2位に達した。また、全英アルバムチャートでは57週連続でトップ100圏内にとどまり続けた。売上げは2007年までにアメリカだけで1,000万枚を超えた、バンド史上最も商業的に成功した作品となった。
本作のレコーディング終了後には、David Coverdaleを除く全メンバーが総入れ替えとなった。第1弾シングル「Still of the Night」のミュージック・ビデオに出演したAdrian Vandenberg、Vivian Campbell、Rudy Sarzo、Tommy Aldridgeの4人は、その後正式メンバーとなって、本作に伴うツアーにも参加した。
Recorded:September 1985 – April 1986, Little Mountain Sound Studios, Vancouver, and Phase One Studios, Toronto, Canada,
Compass Point Studios, Bahamas,
Cherokee Studios and One on One Recording, Los Angeles
Producer:Mike Stone & Keith Olsen