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Woe to the Vanquished (失恋船長)
When the Guns Fell Silent / Woe to the Vanquished (火薬バカ一代)
Divinity of Flesh / Woe to the Vanquished (火薬バカ一代)
Woe to the Vanquished (火薬バカ一代)
Hunter-Seeker / IV: Empires Collapse (火薬バカ一代)
IV: Empires Collapse (火薬バカ一代)


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Woe to the Vanquished

ド頭からリフ重視の轟音サウンドが炸裂。その破壊力は重戦車の如きパワフルさと重厚感が放たれており、殺傷力も抜群だ。このバンド、そういった剛球路線で押し切るだけではない場面展開や工夫が多々あり、多彩なリフワークや質の高いメロディの導入など、随所にフックとなるパートを盛り込み、飽きが来ぬように良く練り上げられている。タイプの違うツインギターコンビもスリリングなプレイで魅了。基本を押さえつつも、ソロではアーミングも駆使し大胆かつ豪快に迫っていきます。スリルを誘発させる展開を見事に司っていますね。

大胆不敵に迫る爆音ナンバーの数々、ワイルドかつセクシーな高速サウンドは、温故知新を辿りながらも現代的なエッセンスを散りばめ、フレッシュ感すらも漂わせた叡智の結晶。こういう若手がいる限りシーンの衰退は起こりませんね。数年後には彼らが中核を担うのですから。

失恋船長 ★★★ (2020-04-03 13:35:05)


When the Guns Fell Silent / Woe to the Vanquished
派手な曲展開、もしくはオーケストラ、女性Vo、クリーンVoといった
飛び道具を用いず、Voがひり出す悲嘆に満ちたシャウトと、
2本のGが奏でる慟哭のメロディ、それに重厚な曲調で
10分以上の長尺の緊張感を保ち、聴かせきってしまうその手腕に、
このバンドの確かな成長を見た思いですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2017-04-20 22:59:04)


Divinity of Flesh / Woe to the Vanquished
鼓膜に突き立つハイピッチシャウトと、
扇情的フレーズを次々繰り出すツインGの
波状攻撃が、デス/ブラック・メタルに通じる
爆発的疾走感に乗せて畳み掛けるスピード・ナンバー。
この後に続く重厚な大作ナンバー“WHEN THE GUNS FELL SILENT”の
存在感を効果的に引き立てる役回りも果たしています。

火薬バカ一代 ★★★ (2017-04-20 22:50:32)


Woe to the Vanquished

前作『Ⅳ:EMPIRES COLLAPSE』は、WARBRINGER作品で初めて「試行錯誤」を意識させる内容でしたが、この最新5th(’17年)では再びヘヴィ&アグレッシブな方向に焦点を絞り、重く鋭くキレのある剛速球をストライクゾーン目がけて投げ込んで来ています。
スラッシュ・メタルをベースにしつつ、そこにブラック・メタルばりの爆発力、デス・メタルを思わす陰惨なヘヴィネス、プログレ/テクニカル・メタル調の壮絶なダイナミズム渦巻く曲展開をブッ込んだサウンドが、激情迸るシャウトVoと、扇情的なフレーズを次々打ち出すツインGとを伴って、怒涛の如く進撃。
微笑ましさが先立ったデビュー当時から、作を重ねる毎にオールドスクールなスラッシュ・テイストは薄まって来ているのですが、要所を締めるハイスピード・ナンバー①④⑦を手始めに、ここまでイカした「WARBRINGER流HM」を確立されてしまったら、最早グゥの音も出ませんわ。特にそれが顕著に表れたのがラストを〆る⑧。通常10分を越える大作なら、クリーンVoやらオーケストラの導入やら色々と考えそうなもんですが、その手のギミック一切なし。というか疾走パートすら排して、ひたすら悲壮なメロディと重厚な曲調の深みで聴かせきる手腕からは、本格派の威厳すら感じられる気が。(DEATHとCORONERの名曲⑨⑩のカヴァーも、本作のルーツを開示していて非常に秀逸)
妙に引っ込み思案で迫力を欠くDsが少々気になるとはいえ(プレイのせいなのか音作りのせいなのか)、ともあれ頻発するメンバー・チェンジにもめげず、バンドを牽引し続けるリーダ、ジョン・ケヴィル(Vo、G)の踏ん張りに心からの称賛を送りたくなる1枚ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2017-04-20 00:21:07)


Hunter-Seeker / IV: Empires Collapse
切れ味鋭く歯切れ良く
激烈な疾走感が全編を貫きつつも
2本のGが豊かに紡ぎ出すメロディは
泣きや憂いに満ちていて・・・と
どことなく近年のKREATORに近い感触を
受けるスラッシュ・ソング。
アルバムのハイライトではないでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-06-28 21:53:44)


IV: Empires Collapse

国内盤の発売を待ち続けるうちに、作品のゲット自体を忘れてしまった(本末転倒)'13年発表の4thアルバムを漸く購入。
WARBRINGERはNWOTM勢の中でも特にお気に入りバンドであり、しかも今回からはMANTIC RITUAL(解散が残念)の弦楽器隊が新メンバーとして加わってると聞いて、これは凄いことになりそうだ!と、かなり前のめりな姿勢で挑ませて貰ったのですが・・・。結論から述べると、こっちが期待したような「WARBRINGER+MANTIC RITUAL」な明快なスラッシュ・サウンドにはなっていませんでしたよ。
じゃどんな仕上がりかと言えば、気持ち「歌心」を感じさせる場面が増えたシャウト型Voから、一層劇的に花開くツインGの絡みに至るまで、前作でも目立っていたメロディ増量方針が更に推進。それ自体は別に悪いこっちゃないのですが、北欧メロデス風の①があったかと思えば、パンキーな③を演ってみたりと、何かバンド側の進むべき方向性に対する「迷い」のようなモノが透けて見えるアルバム前半の流れに、モヤモヤっと。
しかし。タイト&キャッチーな切れ味の名曲④の出現で空気が変わると、後はスラッシーな疾走感と正統派HMに通じる構成力が光る⑤⑦⑧⑪etc・・・といった秀曲群が連続し、アレヨアレヨでラストまで一気に走り抜けてしまうのだから、やはりこのバンドの曲作りの才能は侮れない。思わず愚痴った前半の楽曲も、リピート再生してる内に違和感はすっかり消え失せましたしね。
ベイエリアより欧州メタル勢からの影響が感じられる1枚。彼らにこの路線を期待してたかと問われると一瞬言葉に詰まりますが、とりあえず質は高い。

火薬バカ一代 ★★ (2015-06-28 21:46:35)