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Cruel / Days Without Hope (kamiko!)


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Cruel / Days Without Hope
恐らくこの盤を最も多く愛聴しただろうと思う。コレ以前の作品はよほど彼の音楽性を理解しないと、あまりのポンコツさで聴くに堪えないだろう。
底辺の根暗サウンドを創り続ける彼の真骨頂、大きく進化したと思わせたこの盤で、最も素晴らしいと感じた楽曲は、この1曲目のシンセサウンドだ。
本来は2曲目以降のギターが登場するところから盛り上がるんだろうが、シンセ、ギター、唸り声の掛け合いというスタイルはこの盤時点では未完成だ。
しかし、冒頭の導引部分のこのシンセサウンドのクオリティは非常に高い。これを聴いた当時は、この単純なコード進行のシンセサウンドに
根暗サウンドの神髄を垣間見た気がした。山と太陽とトゲトゲの気持ち悪いジャケにベストマッチである。
時代のトレンドに逆行する極端に偏った音楽性と世界観を持ち、ひたすら根暗サウンドを創り続けるこの姿勢、こういう人が天才なんだろうなと思うのだ。

kamiko! ★★★ (2021-06-17 01:04:07)


Symphony II: Absence of Life

ベルギー産フューネラルドゥーム2002年作
このバンドの作品をレビューするのはなかなか大変だ。どの盤も似たような音楽性で、よほど愛聴しないとその違いが判らない。
リリース数も多いので、未だに一聴しただけでどの盤に収録されている楽曲か少し考えないと迷うこともある。イントロクイズにしてしまえばいいのに。
この盤はチープな過剰に歪ませたノイズが大きな特徴だ。彼の作品を蒐集し始めた当時は、試聴してゲットするのを避けた盤だったが
ワリと最近ゲットしている。これ以上歪まないだろうと思える程バリバリのノイズなので、果たしてコレがギターなのかシンセなのかわからない。
そういうノイズとシンセ、唸り声の掛け合いが延々続く音楽性だ。シンセはパイプオルガンの音響に近いので、何やら神聖な雰囲気が漂う。
ノイズのチープさに慣れれば、コレが不思議と味わいに変化してくる。シンセの効果から、物寂しい朽ちた教会、暗闇といった情景が思い浮かび、
轟音のようなノイズは、稲妻を思わせる。悪天候の日に教会の中で悲愴感に浸っているかのような気分になれる。
まあ、この人のサウンドに耐性が無ければ、ただのポンコツノイズだと感じるだろう。そのハードルを越えれば、このサウンドがとても面白くなるのだ。

kamiko! ★★★ (2021-06-17 00:35:20)