Phil Vincentは哀メロのライティングに関しては独特の才能を 持っている。 しかし、これまでの彼のソロ作品は、音作りがしょぼく、 まさにB級だった。しかし、そのB級ゆえの味があり、 マニアの中ではかなり高く評価されている。 本作はそのPhil Vincentがバンド名義でリリースしたものだ。 音質は飛躍的に向上しており、A級の出来栄えだ。 そして、あの独特の哀メロも健在で、彼が作り上げた、 最高傑作といっていいだろう。 Phil Vincentは凄みは哀メロは勿論、本作でも聴ける#4 who will be there のようなブルージーなナンバーも、非常にセンスよく決めて くれる点だ。 ある種、パターン化したメロディラインはあるものの、この 一種独特の世界観は貴重な存在である。 ことなしか、あのニューイングランドに近い雰囲気も感じ させてくれる。本作の魅力は多い。 http://www.escape-music.com/artist.asp?id=ESM151 http://www.myspace.com/philvincentrox