2014年発表の10th。ダミアン・ウィルソン復帰後の第2作目。THRESHOLDの初代Voと いう事で、彼らの声と言えばダミアンを思い出す。内容は前作以上に充実していると感じた。 『Watchtower on the Moon』のメタルなグルーブ感、『Unforgiven』のダークさと 掴みは非常に良い。『Lost in Your Memory』のドラマ感は筆舌に尽くしがたい! プログレッシブ・メタルって表現は彼らにはやはり合っていないと思う。 ギターのカール・グルームが元々ポンプ・ロック畑なのもあるし、もっとメイン・ ストリームで聴かれるべき音だと思う。ホント判りやすいメロディなのよ。 (でもカールはDragonForceのプロデューサーでもあるし・・・何なんだろね?)
英国出身を最大限に生かした作風は、他のテクニック偏重のプログレメタル バンドとは一線を画す素晴らしさ!ホント惚れ惚れするほど美しいメロディの宝庫! 2nd以来の復帰となるグリン・モーガンのヴォーカルも、マンネリ打破の一つの なり、なかなか聴かせる。ヘヴィなのにキャッチーな" Small Dark Lines" メロディの秀逸な"Stars And Satellites"はこのアルバムの白眉。 "Trust The Process"なんか非常にカッコイイし!"Lost In Translation"のプログレ感は たまらない!2枚組なのに、胃もたれ感なしに聴かせるのは凄いよ! ここ日本ではプログレメタルの人気は落ち着いてしまっている感があるが、 ベテランであるこのバンドは今こそ聴いて欲しい。安定感は半端じゃない!
1997年発表の3rd。1stで歌ってたダミアン・ウィルソンが復帰。 メタル度は若干後退し、プログレ度アップ。1曲目は70年代プログレ を彷彿とさせる素晴らしさ。ダミアンの柔らかい声を生かし、様々なタイプの 曲をじっくりと聴かせる。何しろ曲が粒ぞろい。「Eat the Unicorn」 のグルーヴィーさとドラマ性の対比。「The whispering」のgo would you go~なんて絶対歌っちゃうぞ。バラード「Forever」「Clear」 「Mansion」はそれぞれタイプは違うが、出色の出来。彼らの ポテンシャルがようやく開花した、初期の名作ではないでしょうか。 ちなみに現在のライブではダミアンが復帰して、歌ってるそうです。