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Stigma Diabolicum (Usher-to-the-ETHER)
UNDERNEATH THE UNIVERSE / Thorns (木札)
Shifting Channels / Thorns (木札)
Vortex / Thorns (木札)
Stellar Master Elite / Thorns (木札)
World Playground Deceit / Thorns (木札)
Interface to God / Thorns (木札)
Thorns (木札)
The Pagan Winter / Darkthrone Holy Darkthrone - Eight Norwegian Bands Paying Tribute (Usher-to-the-ETHER)
Cosmic Keys / Thorns Vs Emperor (Usher-to-the-ETHER)
Thorns (Usher-to-the-ETHER)
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THORNS - 最近の発言
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Thorns

ブラックメタルの冷たさというと、多くは「寒々しい無人の荒地」、もしくは「冷徹な人間性」を想起させるものでした。
しかし、このアルバムの音からは景色も人間も浮かびません。冷たい金属、機械ばかり。
Satyriconの「Filthgrinder」も機械を連想する音で、レビューに「『人間圧搾機』を思わせる」と書きましたが、こちらの機械には血すらついていません。
無機質なサウンドはインダストリアルとの融合と言えますね。MinistryにしろSkinny Puppyにしろ、ノイジーで無機質ながら「歪んだ性格」を感じさせましたし。ただし、性格云々についてはスノーレ・ルーシュの作品として捉えた場合に考えられることであって、サウンドには人間性ゼロ。ブラックに取り入れると、インダストリアルがこれほどまでに冷たくなるものとは。
Zyklon-Bでは狂ったようにがなっている感の強かったAldrahnですが、本作ではサティアーに負けず劣らず、無機質な不気味さを醸し出していて良かったです。
もっとも、一番無機質で不気味だったのは、ラスト曲「Vortex」におけるスノーレのボーカルでしたが。ボーカルというより語りでしたが、壊れる間際の機械の再生媒体に残されていた最後の音声みたいで。

Spleen ★★ (2010-02-07 14:20:00)


Stigma Diabolicum

91年、92年発表のデモを纏めた音源集。2007年発表。

…これを聴いて、Snorreは天才、それもEuronymousやCount、Ihsahn辺りの伝説的なミュージシャンと比較しても何ら劣る事の無い天才であることを確信しました。
まだこのデモが出た頃にはブラックは黎明期にも関わらず、「Grymyrk」の音源ではヴォーカルを敢えて排除し、ブラック特有のノイジーなリフやベースによる低音を強調した音響作品とでもいうべき、アヴァンギャルドなブラックの形態を聴かせてくれます。前衛性を保ちつつ、ヴォーカルも入れ普遍的なブラックに近付いた「Trondertum」の音源も絶品。

Euronymousがトゥルー方向、Countがアンビエント方向、Ihsahnがシンフォ方向にそれぞれブラックの可能性を押し広げたなら、前述のアーティストと同じ位のレベルでSnorreもアヴァンギャルド方向に可能性を広げる事に貢献したと言えるのではないでしょうか。
ブラックってシンフォだったり前衛的だったり、様々な形態があるところが大きな魅力だと思いますが、今これだけ百花繚乱の形態が楽しめるのは彼の貢献が大きいのかもしれません。特にFURZEとか、ああいうタイプの変態ブラックに対しては大きな影響を与えてると思います。

ちょっと音楽性はマニアックなので、ブラック好き万人が楽しめるとは言い難いですが、ブラックの歴史が感じられるという点ではMAYHEMやEMPERORの1stと並ぶ作品だと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-02-26 20:56:00)


UNDERNEATH THE UNIVERSE / Thorns
トラックが二つに分かれています。⑤はほぼ完全なアンビエントで⑥はスローでアトモスフェリックな曲ですが、曲間はほぼなく、合わせて15分。生粋のメタラーは寝ますねw。
でもTHORNSの本質はどちらかというと、こっちのはずです。宇宙の深遠さを探って辿り着く場所は、虚無です。

木札 ★★ (2007-07-30 05:31:14)


Shifting Channels / Thorns
アンビエント調の曲はAldrahnにボーカルを振ってるんですが、適切な選択であると思います。Satyrはしっかりしすぎてますけど、彼の声はもっと生々しい獰猛さがあって、邪悪さがねちっこい。
メタルアルバムとして捉えると退屈な曲ですけど、これあってこそTHORNSだし、ブラックメタルの懐の深さというものだと言いたい。

木札 (2007-07-30 05:07:36)


Vortex / Thorns
恐怖のアトモスフェリックブラック第三弾で、何故かPVが作られています。精神病院で行われている一人アングラ舞踏みたいな内容で、疑いようなく病的。制作意図がまるで謎。

木札 (2007-07-30 04:40:37)


Stellar Master Elite / Thorns
行進曲のような力強さで進む、ヘドバンしやすいシンプルな曲ですが、こういう曲の方が逆にHellhammerの凄さを思い知らされます。ワンバスだろうがツーバス鬼連打だろうが無機質なほどテンションが変わらない。恐ろしい制御力です。

木札 ★★ (2007-07-30 04:23:39)


World Playground Deceit / Thorns
リフが、電子パネルの規則的な消滅を連想させるきらびやかさ。こんなリフどこのブラックメタルバンドが書けるというのか。無類の個性を持ってます。
重々しいパートからイントロに還っていく展開がまたお見事。

木札 ★★★ (2007-07-30 04:04:28)


Interface to God / Thorns
一番最初に聴いたTHORNSの曲。メインリフ聴いた瞬間、もうこれは只者ではない、と。ジャケに惑星を破壊せんとする巨大宇宙生命体が描かれているんですけど、そういう巨大な力を感じました…なんか宗教みたいですがw。
変拍子によるひねりなんかも上手いし、中間部の荘厳なパートも格好良いし、終わりがまた遥か彼方に流星となって消えていく感じで儚かったり。素晴らしいです。崇めてます。宇宙神様です。ボーカルは、Satyrのベストパフォーマンスではないかと。

木札 ★★★ (2007-07-30 03:50:06)


Thorns

バンドの中心人物は例のEuronymousの事件の関係者であり、EMPERORとスプリットも出していて、レコーディングメンバーはHellhammer(MAYHEM)、Satyr(SATYRICON)、Aldrahn(DODHEIMSGARD)と大物揃いで、なによりこの圧倒的なクオリティのアルバムが、この知名度(書き込み数)の低さとういのはあまりに謎。
サイバー/ファストブラックであると同時に、インダストリアル/アンビエントブラックでもあるというスタイルのオリジナリティーで見ても唯一無二、発売から7年経った今も未だ孤高の存在、文句なく日本盤クラス、クオリティで言ってKEEP OF KALESSIN「ARMADA」ぐらいでないと勝負にならないレベルであるというのが、私の印象。

SATYRICON「REBEL EXTRAVAGANZA」、DODHEIMSGARD「666INTERNATIONAL」、GEHENNA「WW」辺りのMoonfog勢と較べてもサイバーな感触は最も強いと言えるが、③「SHIFTING CHANNELS」⑤⑥「UNDERNEATH THE UNIVERSE」⑧「VORTEX」のようなアンビエント/スローブラックがファストブラックと同等に、当たり前のように取り込まれている点が最大の特徴であると思う。
サイバー転じてスペイシーな空間が広がっているのだが、人脈から考えても、これはBURZUMに象徴されている虚無表現の派生と考えていいはずで、このアルバムを聴いたのは最近なんですけど、もし当時聴いてたら、「今後ブラックメタルというのはこうなっていくのか」という新世紀の幕開けを感じ取ったに違いない…ま、全然そんなことはなかったわけですけど、それは単純に誰もこのレベルに達し得なかっただけではないでしょうか。
ファストブラックの方はもう何をいわんやというか、これ聴いて格好良いと思わなかったらメタル聴くのを止めろという感じですけど、ブラックメタルのヒステリーを純粋培養した、ブリザードリフ転じた奇々怪々なエレクトリックリフが個性的な上、正確無比なHellhammerのドラムがこれまたベストマッチであり、実はブラストは全くないんですけど、速さ、激烈さ共に申し分ない出来映え。

THORNSのようなブラックメタルバンドを私は聴いたことないので、シーンを語る上で何の役にも立たないというか、そういう点で必聴でもなんでもない感じですけど、名盤であることは疑いようもないです。デスメタルで言ったらMORBID ANGELです。それくらいの風格・貫禄があります。
2001年発表の1st。2ndのレコーディングをそろそろ始めるだろう、と今年頭にSatyrが言ってましたけど、本当かなぁ…。

木札 ★★ (2007-07-30 03:30:00)


The Pagan Winter / Darkthrone Holy Darkthrone - Eight Norwegian Bands Paying Tribute
DARKTHRONEのカヴァー。
THORNSらしい、インダストリアル要素を取り入れたカヴァーで、ヴォーカルはデス声の代わりにエフェクト掛けた語りがメイン。ですが然程違和感が無いのは、プリミティブもインダストリアルも「冷徹さ」という共通点を持っているからかもしれません。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-05-03 20:29:42)


Cosmic Keys / Thorns Vs Emperor
EMPERORの初期の名曲のカヴァー。
…とはいっても、普通のカヴァーではなく、原曲後半のリフをミニマルに繰り返して展開する、スローテンポで冷徹なインダストリアルな曲にしているので、原曲のドラマティックさを期待するとがっかりするかもしれません。こういうものだと分かった上で聴けば、なかなか面白いアレンジだと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-05-03 20:26:18)


Thorns

2001年発表の1st。
海外のレビューサイトを見てみても、評価の高いアルバムみたいです。

音楽的には、インダストリアルの要素を取り入れたサイバー・ブラックですね。
DODHEIMSGARD(の3rd)程アヴァンギャルドでメタルから離れているわけでもなく、ZYKLON程ストレートでもなく、しっかりブラックとしての矜持を保ちながらも個性を発揮しているバランスの良い作風。捻じくれていながらもセンスを感じさせるリフなどのフレーズといい、他のブラックとは一線を画す作風でありながらも似たような曲を作らないバラエティの豊かさといい、ブラックメタルの名盤入りの資格を持ったアルバムではないでしょうか。

無機質で機械的な雰囲気が常に漂っているのも大きな特徴で、その音からは「非人間的」どころか、人も神も悪魔も死に絶えた後、真っ暗な世界に機械だけが残されてしまったような絶望感や厭世観が伝わってきます。Hellhammerのテクニカルなドラムも、この雰囲気に良くマッチしてますね。ただ曲のクオリティはかなり高いと思いますが、インダストリアルノイズが吹き出してくるような高音の歪みを強調したギターの音作りは聴き手を選ぶかもしれません。

ヴォーカルはAldrahnとSatyrですが…すみません、Aldrahnの実力舐めてました。
DODHEIMSGARDの3rdで彼の声にアレルギー起こして、それ以来どうも好きじゃないヴォーカルの一人だったんですが、この作品ではしっかりと恐怖感を醸し出すパフォーマンスが聞け、正直見直しました。特に「Shifting Channels」での無機質な声が素晴らしい。SatyrはSATYRICONの「Rebel Extravaganza」の時のような説得力たっぷりかつ、やはり無機質さを感じさせる声。二人のヴォーカルも曲の雰囲気作りにかなり貢献してます。

このバンドはあの悪名高い「インナーサークル」のメンバー、Snorreが中心みたいですが…確かに「インナーサークル」は色々な犯罪を犯してきたのかもしれませんが、EMPERORやBURZUM、MAYHEM、DARKTHRONE、そしてこのTHORNS…彼らの作った音楽を聴いていると、それ以上に音楽的エリートの集まりだったように思えて仕方がありません。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-20 22:57:00)


Shifting Channels / Thorns
アルバムの中でもインダストリアル色の強い曲。
人間味の感じられない、淡々としたビートが、少しずつだけど確実に迫り来る破滅を予感させます。そしてギターのノイズに埋め尽くされた時の絶望感といったら…邪悪好きならば思わず笑みがこぼれてしまうでしょう。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-19 23:26:34)


Existence / Thorns
最初こそザラザラとした音質とトレモロリフのメロディにより、ブラック好きのツボを付いた曲調ですが、ヴォーカルと同時に幽霊登場のような効果音が鳴り出して妙な雰囲気に…エンターテイメント的な恐怖感、に見せかけた確かな殺意を感じる曲。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-19 23:23:25)


You That Mingle May / Moonfog 2000 - a Different Perspective
ドラムにFenrizが参加。VoはSatyr。
どこかこの二人が以前にやっていたプロジェクトのSTORMにも似た、トラッド的な雰囲気が僅かに感じられる曲。でもTHORNSの冷徹さでそれをやられるとかなり恐い感じ。ラストの吐き捨てがかっこいいです。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-03-19 18:27:46)


Stellar Master Elite / Thorns
コンピレーション提供曲のリメイク。
ドラムにHellhammerが参加しているだけあって、アンサンブルの魅力ではこちらが上でしょうか。ツーバス連打と刻みリフの絡みがマジでかっこよく、痺れます。ラストの全てを吐き出しきったようなドラミングも凄い…けど、Hellhammerの事だから表情一つ変えずにこなしそうですが(笑)。原曲もこっちもどちらも甲乙付け難い出来なので、両方とも聴いて損はないです。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-17 23:50:10)


Interface to God / Thorns
この曲もTHORNS独特の非人間的な冷徹さや展開の面白さがたっぷりと仕込まれた曲ですが、それ以前に吐く寸前のような禍々しいヴォーカル、無機質なメロディを紡ぐリフ、豪速ツーバス連打とブラックとしての要素の一つ一つがどれも高水準。特にSatyrのヴォーカルが恐すぎ…。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-17 23:44:54)


World Playground Deceit / Thorns
この曲はリフの捻くれっぷりが素晴らしいですね。
高音を強調した奇怪極まりないメロディと刻みを併用した変態的、かつ凄く魅力的なこのリフだけで星を3つあげても良いと思うくらいに良いです。北欧、特にノルウェーのアーティストってこういう捻くれた感性を持ってる人が多くて聴いてて楽しい。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-17 23:40:15)


Stellar Master Elite / Moonfog 2000 - a Different Perspective
後に1stアルバムで再録される事になる曲。
向こうの方が洗練されているとは思いますが、ギターの音質的にはこっちの方が好みですね。刻みリフがまるで雷の如き荒々しい迫力。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-17 23:35:49)


The Discipline of Earth / Thorns Vs Emperor
この展開の振幅の広さと、そのどれもが魅力的であることには驚嘆を感じずにはいられません。演奏時間たっぷり悪魔の掌で弄ばれているような感覚を楽しめる曲。波長が合ってしまった人は、あのEMPERORをも差し置いて、THORNSの方をより気に入ってしまうかもしれません。それ位レベルの高い曲です。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-17 23:32:24)