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III (2009年)
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III
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解説 - III
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2013-05-15 23:04:10)

結成から25周年を記念して久々に発表された3rdアルバム。
勿論、プロジェクトの中核を為すのはジョン&ディノのエレファンテ兄弟です。相変わらず「象」押しのジャケット(エレファンテとエレファントを掛けてるんだよね?)といい、3枚目だから『③』と付けられたシンプルなタイトルといい、従来の作風を受け継ぐ気満々なのが伝わって来る本作は、事実、どっしりとしたリズムの上を叙情味豊かな歌メロと重厚なハーモニーが舞う①、Keyがエキゾチックなフレーズでアクセントを加える②、そしてBOSTONの名曲“MORE THAN FEELING”を彷彿とさせる壮大な③・・・といった具合に、開巻早々からMASTEDONならではの優美な魅力を備えた楽曲が目白押し。
ジョンのKANSAS時代の僚友ケリー・リヴグレン(G)が全面参加しているためか、前2作を大きく上回るプログレ・ハード・テイストが注入されているのも特徴で、その最大の成果こそがアルバムのハイライト・ナンバー④。ポップな歌メロから劇的な曲展開、Keyの用い方に至るまで、確信的にKANSASサウンドの再現が試みられているこの名曲を聴くためだけにでも、本作は購入する価値ありと認む。(後半には“すべては風の中に”のカヴァーも収録されています)
国内盤の入手も容易ですので、MASTEDON入門編としてもお薦めできる1枚。



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