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Black Blood

92年のデモ音源。私が持ってるものは2008年にジャケット違いでリマスターされたものです。
7曲で約15分と短いですが、デモ音源と侮れない作品です。
音質は1stと同じくかなり音量がでかくてやかましいです。
ヴォーカルはRietasことJonがやっていますが、殺気立った凄まじいがなり声です。1stでも壮絶でしたが、このデモ音源ではそれ以上にヤバイです。エコーとかかけているかもしれませんが、それを差し引いてもこの殺気は底知れぬものがあります。Jonが遺した作品の中で一番壮絶なヴォーカルに違いありません。
曲調は1stと同じ路線、というか曲が全て被っているものの、全て別テイクです。デモだけあって荒々しいですがカッコいいです。
また1st同様シンセもあるのですが、超音波のようなクレイジーな音色のものが結構あり独特です。苦手な人にとっては雑音にしか聴こえないかもしれませんが、アルバムの狂気みたいなのを増幅させています。
やはりDissectionのJonを期待すると火傷する可能性大な作品ですが、プリブラ好きはマストだと思います。
個人的には1stより好きかもしれません。

GOD ★★★ (2016-07-25 21:59:49)


The Priest of Satan

1994年の1stアルバム。私が持っているのは2008年にMiriquidi Productionsから発売されたリマスター盤です。
音質ですが、リマスター効果によるものなのか音がでかいです。音の分離も悪くないですが、ギターがとてもノイジーです。

Dissectionの故JonがRietas名義で参加していますが、彼のヴォーカルは凄まじく邪悪です。Dissectionでも素晴らしいがなり声を披露していましたが、このバンドではひたすら邪悪さ、凶暴さを極めたようなヴォーカルを務めています。最強のがなり声です。
個人的にこのヴォーカルだけで買う価値がありました。
ギターはひたすらノイズを奏でていますが、ところどころ特に後半の曲では結構耳に残るフレーズも弾いていて良い感じです。
ベースはあまり目立っていませんがしっかり重低音でこのアルバムをささえています。
ドラムはシンプルなブラストでの疾走メインです。特別凄い事はしていませんが爽快感はあります。
時折入るシンセサイザーは初期のBathoryやEmperorに通ずる不気味さを増す感じです。不気味です。シンフォブラックのような美しさではないですが、このアルバムにはピッタリです。

12曲で約38分と曲自体は短めでストレートなものが多いです。Jonが参加しているとはいえ、中身はかなり邪悪なプリミティブブラックなので、Dissectionを期待してる方は火傷する可能性は高いです。
しかしプリミティブブラックが好きなら大推薦できます。

GOD ★★★ (2016-07-18 11:31:31)