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RITU (2012年)
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RITU
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解説 - RITU
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-03-21 20:30:43)

2013年発表の2nd。
これは試聴して即買い余裕でした(笑)。

タイプとしては、緩急を付けつつもギターリフに込められた叙情的トレモロとブラストビートを軸に攻め、キーボードがそれをサポートしドラマティックに聴かせる、リフ重視のシンフォニック・ブラック。ギターソロにもある程度力を入れる辺り、メロブラにも近い聴き心地。近年クオリティの高い作品が立て続けにリリースされ、豊饒極まりないシーンとなっているシンフォブラック界ですが、この作品もそこに確かな爪痕を残せる高品質なアルバムですね。

まず素晴らしいのは、主にトレモロリフに込められたメロディのセンスでしょう。私が即買いを決意したのもこのバンドのトレモロを聴いてですし。単にメロディックでメロウというだけでなく、ゴシックに通じる妖艶さだとか上品さだとかがあって、聴いてると思わずうっとりしてしまう感じ。要所でリフにフックを持たせるフレーズ構成の上手さも光っていて、同系統のバンドの中でも取っ付きやすく聴こえます。

あくまで主役はセンス溢れるリフという感じなんですが、キーボードもかなり良い仕事してますね。アトモスフェリックな妖気であったり、シアトリカルな耽美さであったり、エスニックで異境的な神秘性であったり、そのパートが要求する空気感をしっかり醸し出している感じ。ブラスト+トレモロで攻める王道パートだけでなく、儀式的だったり美しかったりするスローパートもそれ以上に魅力的に仕上げてくる辺り、単純に作曲能力・作曲センスが高いといえるのかも。

初心者からジャンルの熱狂的なファンまで幅広く楽しめるであろう、高品質なシンフォニック・ブラック。変にメタリックに熱くなったりせずあくまで妖艶な空気感を重視している辺りがほんと素晴らしいです。しかしこれだけ良いバンドがいると、このジャンルを聴き始めた人は目移りして逆に大変そうかも。



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