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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-03-01 18:42:03)

2012年発表の4th。

ショップでも「ハイクオリティな鬱ブラック」と紹介されていましたが、これは予想していた以上に良い作品かもしれません。まず驚くのは、音のクリアさと厚さ。アトモスフェリックにバンドサウンドを包むキーボードを効果的に用い、鬱屈したムードの演出を行うタイプの作風ですが、頭のキーボードからして厚みのある音でびっくり。本編のバンドサウンドも、妙にノイジーになったりせず、叙情的なフレーズをしっかり聴かせるクリアさのある音で、アングラ度は低め。

6曲74分という大作主義、しかも鬱ブラックというジャンルとしては珍しく、ミニマルなフレーズの繰り返しではなく、ドラマティックな楽曲構成で聴かせる音ですが…ブラストビートを用いた疾走パートであっても、メタリックな高揚ではなく、鬱感情が加速していくような感覚を覚えさせる辺り、やはり鬱ブラックとしての感性がしっかり根付いていると言えるでしょう。

基本的にはほんのりと叙情味の感じられるメロディを練りこんだリフで聴かせる、ドラマ性を重視しつつもメランコリックで儚いムードを描き出す作風ですが、歪みの少ないトレモロリフを用いてシューゲイザー系ブラック的な清浄さを演出したり、クワイア風のコーラスで畏怖を感じさせる雰囲気を醸しだしたり、テンプレをなぞるだけではない展開があるのも良いですね。ヴォーカルも、ただ悲痛なだけでなく苦悩や懊悩に苛まれているかのような表現力があって良い感じ。

楽曲やプロダクション等、総じてレベルの高い音という感じで、鬱ブラックというジャンルにハマりたての聴き手にもお勧め出来そうな音。特にSHININGやFORGOTTEN TOMB辺りのドラマ性を重視する作風が好きな方にお勧め。ただ、ミニマルな音に乗せてマイナス感情をひたすらブチ撒けるような生々しいものが好みな方には向かない可能性も。良くも悪くもハイクオリティです。



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