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Born Too Late

長年バンドのフロントマンを務めていたスコット・リーガースがバンドを脱退。後任にTHE OBSESSEDのワイノが参加、その影響もあるのか、前作とは打って変わって幻惑するリズムがのたうち回る初期のスタイルへと帰還、まさに元祖ドゥームロックに相応しいサウンドを轟かしている。
こうなるとデイヴ・チャンドラーのギターも熱を帯びている、前作のような空を切り裂く暴れっぷりもイイが、やはりこっちなんだろう。
このバンドは、ドゥームと言っても暗黒主義ではない。もっと庶民的でロックなメッセージ性がある、特にマニアの間では話題となった①の歌詞など、彼等の身上を明確に打ち出しているだろう。

個人的な記憶では1986年にドゥームと言う言葉で、初期型サバスを形容する人が周りにいなかった。90年代入るくらいから聴きだした言葉と認識している。そういう背景もあるのだろうが、彼等を受け止めてくれるシーンなどなかったろう。アメリカでは全くウケなかった80年代、彼等に生きる道を与えたのはヨーロッパのシーンだったことを忘れてはいない。
一体いつからサバスが崇め祭られたのか、なぜ、そうなったのか皆目見当もつかないが、このバンドにとっては苦難の連続だったろう。

必要最小限の表現方法を用いるリズム隊も行間を生かし緊張感のあるプレイで魅了、けして熱量は高くないが十分エネルギッシュと感じさせるのは流石、弾力性のあるヘヴィサウンドを司るギターも、病的な神経戦を繰り広げブルース臭も沁み込んだ旋律をうねらせる。
不思議な踊りでマジックポイントを奪うように、彼等のサウンドは我々の理性を侵食してくる。それは魔術的ではないかもしれないが、妖しげで摩訶不思議な唯一無二の世界観に、このバンド特有の魅力を感じさせてくれますね。
筋金入りのドゥームマニアにとってはアイコンのような存在である彼等、これからドゥームに挑戦したいと思う若い人には、80年代の不遇エピソードも込みで、このバンドと対峙してもらいたい。
誰にも聴いてもらえないのに信じることをやり切る姿にメタルな精神性を強く感じます。これぞヘヴィメタルでしょう。

失恋船長 ★★★ (2021-06-23 13:52:30)


Hallow's Victim

元祖アメリカンドゥームロックの重鎮としてマニアから絶大な支持を受けるバンドの2nd。ある意味、ドゥームファンにとっては最もらしくないと思われている一枚。確かにスローナンバーも存在するが、アップテンポされた曲の方が多く、特に④などは3分にも満たない曲であり、パンキッシュな魅力を撒き散らしながら加速度と激しさを感じさせる曲まで用意してきた。
個人的には、この路線も好きだし、彼等がルーツとしているのはサバスだけではなく70年代的JPからの影響もあるという事を知らしめているようで問題は生じていない。NWOBHMからの派生、そしてサバスティカルな要素も孕み、シーンの中核にレトロな感性を持ちこみ攻め込んできたと解釈したい。SSTに席を置いていると言うのも影響しているのかもしれません。

ドゥーム初心者には実に親しみやすい音だろう、重苦しいグルーブと適度な疾走感、合い間に挟まれる粘度の濃いスローナンバーは焼け付くように聴き手の感性にドロリと絡んでくる。
もうちょっとネジくれた倦怠感マックスのサウンドの方が初期サバスだろうと思う人には、物足りなさはマックスだ。
走り過ぎだよ、おっかさんと苦言も出るだろう、しかし個人的には、このスピード感もありだし真正ドゥームと言うよりは、70年代的なサイケ/ガレージ/ドゥーム/パンクメタル的な発想で楽しんで欲しい。

走り過ぎでドゥームじゃないで切り捨てるには惜しいバンドサウンドなんですよねぇ。あまりブルース臭を感じさせないのも好きなのです、賛否の分かれる作品だろうし、らしさも希薄である。早くも問題作である。それでも千切っては投げる倦怠感も悪ないぞ、このドロリとした病的な感性が走るのも悪ないぞと言いたい。
なによりシンガーの声質的にはドロドロ系よりも似合っていたと思う。そして疾走感はメタルの魅力を体感させる重要な要素ですからね。

失恋船長 ★★★ (2021-06-22 17:54:43)


The Walking Dead

今では2ndとカップリングなって聴ける機会もあるし、DVD付きで単品としてもリリースされたらしいが現物を見たことがないので不明、1stリリース後に世に出た3曲入りのEP。ちなみにオリジナルでは②曲目がラストに出てくる。

実際は①②とアップテンポした疾走ナンバーが続き、脱ドゥームと言うのかシーンへの接近を図っているように感じる。とはいえ出している音は時代錯誤なローファイな音質、英国的な陰りのある疾走ナンバーはNWOBHMからの影響もたっぷりと含ませ、そのリフの嵐は聴き手の感性を滅多切り、そしてギターとステゴロで殴りあるリズムプレイも極上のグルーブを叩き出し柔軟な変化を魅せている。
本編の真骨頂は、ここでは②である11分超えの表題曲でしょう。徹底的に無駄を排しシンプルに鳴らすことで不気味さを増幅させた背徳感の強いサウンドに、このバンドの真の姿を垣間見ますが、個人的にはアッパーな①②にも十分に惹かれるし、下品極まりないブーストするギターと原始的なリズムのバトルに息を飲みます。
何故、サバスが神格化されるのに、こっちは無視されるのだろうか?ドゥームに興味を持ち始めた若い人には是非とも進めたい一品ですよ

失恋船長 ★★★ (2021-06-22 17:34:59)


Born Too Late

87年作。ここからワイノ加入。これぞドゥーム!!裏ジャケの道ばたでビールケース抱えて倒れ込んだメンバーフォトもverrry goood!!!!中の音を凄く表してます。SST盤CDには「THIRSTY AND MISERABLE」epがまるまる収録。SSTからのリリースからもわかるとおりパンク/ハードコアサイドからも聴ける。ワイノなんかはMINOR THREATなんかとも交流あったみたいだし。ドゥーム/ストーナーの人ってそうですよね。SSTのレーベルメイトだったDINOSAUR JR.のマスシスはWITCHでドゥームやってるし、MONSTER MAGNETのリーダーは昔パンクバンドやってたしで…。この作品もメタルだしパンクですよ。名盤!!

m_t_m_t_m ★★ (2009-02-25 01:25:00)


Born Too Late

VITUSこそREALMETALだっ!!ただ個人的にはこのアルバムより次作「MOURNFUL CRIES」の方が好みですけど。VITUSを初めて聞く方はこのアルバムはお薦めです。

鋼鉄ジーグ ★★ (2004-08-25 11:31:00)


Born Too Late

俺の場合、何も考えず、ボォーとしたい時に時々ドゥーム系のCDを引っ張り出す。
こういう、ドゥームの創始者のようなバンドの場合は、最近の若いバンドに比べるとヘヴィさに欠けるところもあるが、結構奥の深いものがある。
SAINT VITUSもまた、サバスに比べると若いバンドということになるかもしれないが、創始者手的な存在であることは確かだし、この作品もドゥームの教科書的なものであろう。1987年作。

ローランDEATH ★★ (2003-09-24 22:37:00)