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Urfaust

まず音質に関して、ノイジーさは中々、荒目で音量のバランスが多少悪い気もするが、ブラックとして普通に許容範囲である。
曲展開を追うのに若干支障をきたすものの、逆にそれが最大の特徴であるカオティックさを蔓延らせていて、このアルバムにとってある意味で理想的な音質。
そのカオスはかなりのもので、凄まじすぎて最早善悪を超越したような、時に神々しくもある存在にまで昇華しているように思える程。
また荒い音質とカオスの後ろから微かに聴こえるフレーズも素晴らしく、
ブラックらしい荒涼としたリフ、この世全ての概念から乖離したかのような浮いたシンセ的音色のメロディ等、印象的なフレーズが随所に聴ける。

曲者揃いのフレンチブラックの中でもアングラチックでかつ癖の強い作品ではあるが、個人的にはフレンチブラックの金字塔の一つではないかと思える程気に入った。
DSOの『SMRC』や『Kénôse』辺りと同等レヴェルの評価を受けてよいアルバムだと思う。

気に入り度…96/100

おすすめ… Putréfiance Rédemptrice

netal ★★★ (2015-03-01 00:51:34)


Urfaust

2003年発売の1stアルバム。

アングラブラックマニアでは有名なバンドらしいです。
そんな彼らの現在唯一のフルアルバムです。
フルアルバムといっても3曲41分とマニアックな作り。

まず音質ですが、かなりノイジーです。
なんか常に崩壊しているような感じ。
プリミティブブラックのようなチープな音質ではなく、結構骨太な音質だったりします。

ギターは先ほども書いたようにひたすらノイジー。
でもよく聴くと意外とメロウな部分もあります。
ベースは…わかりません。
ドラムはドタバタいってます。爆走パートでは土石流が流れるような凄まじさも…。
ヴォーカルは意外とオーソドックスながなり声ですね。
バックに埋もれてるのがやや残念ですが、なかなかイイ声してます。

一曲がかなり長く、音質も含めてアングラブラックマニア向けのアルバムです。
邪悪な轟音に身を任せたい方は是非!

それにしてもフレンチブラックは、AntaeusやHaemothといいこのバンドといい、凄まじいバンドが多いなあ。。。

GOD ★★★ (2012-01-22 18:10:23)


Veritas Diaboli Manet in Aeternum : Le Diable Est Ma Raison

2008年発表のEP。
DEATHSPELL OMEGAとのスプリットとして発表された音源のCD版。

…レーベルが(DSOのメンバーが運営する)End All Lifeだし、DSOとスプリットだしで「このバンドもかなり独自の手法で邪悪を追及してるブラックなんだろうな…と期待して買ってみたんですが…予想の斜め上を行く出来、というのは、このような事を言うのかもしれません(笑)。

全編にメロディアスなリードギターが入っている作風はMALICIOUS SECRETSを思わせますが、あっちみたいに寒々しさや狂気が感じられるようなメロディじゃなくて、ハードロックにも通じるスリリングさのある、かっこいいメロディなんですよね。疾走とも相まって、地獄のマグマ川の土手で悪魔達がマラソン大会を開いているようなイメージが思い浮かんでしまったんですが(笑)。

音そのものは、ざらついたギターの歪みの中でベースが黒くうねり、RAWなドラムが炸裂するもので邪悪といえると思いますが…曲は一概にそうは言えない感じですね。ヴォーカルは典型的なブラックのがなりですが…正直曲にインパクトがありすぎてあまり印象に残らないかも。…でも、そのインパクトもレーベルやDSOとのスプリットという前知識とのギャップが大きいと思うんですよね…。

ブラックメタラーの間では相当に評価の高いバンドらしいですが、スプリットという特殊な形態だから作風も変則的なもかもしれないし、この作品だけ聴いてバンド自体を評価するのは危ないかな…と思いました。個人的には、もし邪悪さを追求してこういう作風になってるのなら、少し奇を衒いすぎという気も。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-03-31 18:09:00)